梅小路蒸気機関車館 43年の歴史に幕 SLブーム時にオープン

SLブーム時に誕生した梅小路蒸気機関車館で2015年8月30日、閉館セレモニーが行われました。

京都鉄道博物館へ生まれ変わるために

 2015年8月30日(日)午前、梅小路蒸気機関車館(京都市下京区)で閉館セレモニーが行われました。

国鉄が蒸気機関車館を造るにあたり、当初は関東に設ける話もありましたが、やはり日本全国から多くの皆様にお集まりいただくのに相応しい国際観光都市、京都になりました」(JR西日本、真鍋精志社長)

 梅小路蒸気機関車館は、蒸気機関車の営業運転終了が迫り「SLブーム」が起こっていた1972(昭和47)年10月、国鉄が鉄道100年記念事業の一環として開設しました。20両の蒸気機関車が展示されているほか、動態保存(自走できる状態での保存)が行われ、構内で体験乗車できるのも大きな特徴です。今日までに、累計およそ850万人が同館を訪れたといいます。

「印象に残っているのは、多くのお客さまがお帰りになるとき、『ありがとうございました』とおっしゃってくださることです。梅小路蒸気機関車館の魅力を実感しました」(梅小路蒸気機関車館、三浦英之館長)

大正時代に造られた扇形庫内で、閉館セレモニーが行われた(2015年8月30日、恵 知仁撮影)。

「SLブーム」時に誕生した蒸気機関車専門の梅小路蒸気機関車館は、本日8月30日の17時30分、43年の歴史に幕を下ろします。そして2016年春に新幹線0系や500系、寝台特急「トワイライトエクスプレス」の車両などが加わり、蒸気機関車から新幹線まで様々な車両が揃う総合的な「京都鉄道博物館」として新たなスタートを切ります。

「『梅小路蒸気機関車館』という名前は、今日が最後になります。43年間のご愛顧、誠にありがとうございました」(梅小路蒸気機関車館、三浦英之館長)

 その最後の日、8月30日は朝から大勢の来館者があり、予定より10分早い9時50分にオープン。蒸気機関車の体験乗車には長蛇の列ができていました。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

この記事の写真一覧

関連記事

最新記事

コメント