新型「黄色い電車」導入で京王線、雪に強く
京王電鉄が新しい事業用車両を導入します。雪対策が特徴のひとつで、降雪時におけるダイヤへの影響を軽減させる効果が期待されます。
線路の雪を走りながら排除
京王電鉄は2015年9月24日(木)、新しい事業用車両を導入すると発表しました。「事業用車両」とは、鉄道運行に必要な作業の実施などを目的にした車両で、人を乗せての営業運転は行いません。
同社が今回導入する事業用車両は、総合高速検測車や資材運搬用貨車のけん引を目的にしていますが、合わせて「排雪板」を備えていることが大きな特徴です。先頭部分、車輪の前に備えられる板状の部品で、線路へ積もった雪をかき分けることが可能。京王電鉄によると「降雪時に運行させることで線路上の除雪を行い、列車運行への影響を軽減」させるといいます。
編成は2両。前面の塗装が黄色なのは、「営業列車との差別化および夜間走行時の視認性を考慮」(京王電鉄)したとのこと。
また「総合高速検測車」とは新幹線の「ドクターイエロー」と同様に、走りながら線路設備を検査するための車両です。京王電鉄の総合高速検測車には「DAX(Dynamic Analytical eXpress)」という名前が付けられています。
京王電鉄の新しい事業用車両は9月下旬から日中の京王線で、機能確認などを目的に試運転を始めるため、「ドクターイエロー」と同様、出会えたらラッキーかもしれません。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
西武の電車かと思った。。。
ドクターKですね。