どれ優先? 五輪関連インフラ整備 羽田空港アクセス線と3環状に強い希望
羽田空港アクセス線は間に合うのか?
「羽田空港アクセス線」は昨年2014年8月、JR東日本がその構想を発表。東京都が今年3月にとりまとめた、都内の鉄道新路線構想についての答申に盛り込まれました。
空港への経路は、新宿駅からの「西山手ルート」、東京駅からの「東山手ルート」、新木場駅からの「臨海部ルート」の3つです。
これらのルートは、いずれも既に整備済みの線路を活用。新規整備が必要な区間はなるべく短く、そして3ルートの共用部分を多くすることで、整備期間の短縮とコスト削減を狙っている点が注目です。
この「羽田空港アクセス線」は、モノレールや京急線など既存の空港アクセス路線と比べると、JRの広域鉄道網に接続できる大きなメリットがあります。例えば「西山手ルート」は埼京線、「東山手ルート」は高崎線・宇都宮線・常磐線、「臨海部ルート」はりんかい線経由で京葉線へとつながります。
問題は、いちから新規整備するより安上がりとはいえ、およそ3200億円と試算される整備費用や、整備期間です。
オリンピックに間に合わせるため、先行して整備するルートを1本に絞り、かつて成田空港開港時に行われたようなシャトルバスとの連絡も含めた暫定開業とするプランも出されました。
しかし今年4月、JR東日本がこの暫定開業案も断念し、2024年の全線開業を目指しているとの報道もされており、先行きは不透明です。
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