モンキーバンド、ウォッシュラック 哨戒ヘリから見た非日常の観艦式
臀部から「モンキーバンド」をのばして
観艦式が行われる相模湾までは、横須賀など東京湾の港を出航した艦艇ならば3~4時間はたっぷり掛かりますが、SH-60K「シーホーク」は館山航空基地からわずか10分で到着。空撮を行うため機体右側のカーゴドアを開け、我々メディアはその前に座り込みます。
高度100~1000フィート(30~300m)、速度50~100ノット(90~180km/h)で飛行中でしたが、全く恐怖心は感じませんでした。
どこまでも広がる青く美しい海と空、そして海上自衛隊の大艦隊が征くその様は、まさに胸をふるわせる光景であり、その強い感動が押し寄せるなかにあっては、恐怖心を感じる余裕などなかったのかもしれません。
もちろん命綱は装着します。この命綱は通称「モンキーバンド」と呼称されるもので、臀部から尻尾のように紐がのび、機内天井のフックと接続されています。もし誤って機外へ落下しても、宙づりで“本当に怖い思い”をするだけで済んだことでしょう。
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