モンキーバンド、ウォッシュラック 哨戒ヘリから見た非日常の観艦式
自衛隊の観艦式、上空から眺めると、いったいどんな風景が広がっているのでしょうか。海自の哨戒ヘリSH-60K「シーホーク」に搭乗。その視点から見えた “非日常世界”をお伝えします。
まず、哨戒ヘリならではの準備
陸海空自衛隊によって年に一度、持ち回りで開催される観閲式。今年2015年は、海上自衛隊が主催する「観艦式」が10月12日(月)から18日(日)にかけて実施されました。
その観艦式において今回、海上幕僚監部広報室の取り計らいにより、海自の新鋭哨戒ヘリコプターSH-60K「シーホーク」へ搭乗しての取材が叶いましたので、その様子をお伝えします。
館山航空基地(千葉県館山市)に到着した我々メディアの一行は、まずフライトにあたってその飛行経路や搭乗、撮影、注意事項などに関しブリーフィングをうけました。
その後、万一の不時着水に備えLPU-N1救命胴衣を装着します。LPU-N1救命胴衣は、炭酸ガスによる膨張式の浮き袋。水中で約5分間の呼吸を確保する圧縮空気の入ったボンベを備え、推定で4~5kg近いかなりの重量があります。
このほか反射鏡、電灯、海面着色剤、号笛、ペンシルガン、信号灯など、捜索時に発見しやすくするための装備を持ちます。
また、機内で会話するためのヘッドセットとヘルメットを被りますが、非常に軽い素材で作られており、救命胴衣に比べるとほとんど重さを感じません。自衛隊機への搭乗取材は、筆者(関 賢太郎)にとって初めてではありません。しかし救命胴衣やヘルメットの装備は、これまで経験がありませんでした。海上飛行をおこなう哨戒ヘリコプターならではの装備といえます。
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