JR東日本、JR九州の蓄電池電車をカスタム、秋田へ導入

JR九州が開発する車両をJR東日本がカスタマイズ

 EV-E801系の営業開始は2017年春を予定。秋田駅と男鹿駅(秋田県男鹿市)とのあいだで運行されます。秋田~追分間の奥羽本線内は交流の電気によって“電化”されていますが、追分~男鹿間の男鹿線内は“非電化”です。

 その区間へEV-E801系を導入する理由としてJR東日本秋田支社は、「CO2削減等の環境負荷低減効果が期待でき、線区長さも蓄電池搭載容量に適しており、かつ交流電化区間との直通運転を行えるメリットのある男鹿線を選定しました」としています。

 JR東日本では2014年3月から、栃木県内を走る烏山線で同様の蓄電池電車EV-E301系を運行していますが、こちらは“直流”用の車両。新たに登場するEV-E801系は同社初の“交流”用蓄電池電車です。

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JR九州の車両をカスタマイズするEV-E801系(画像出典:JR東日本秋田支社)。

 またこのEV-E801系は、JR九州が投入を進めている「架線式蓄電池電車」をベースに、耐寒耐雪対応などをカスタマイズしたものです。性能評価や技術的検証を行ったのちに、秋田県の男鹿線へ導入する予定といいます。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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3件のコメント

  1. 早くJR九州も実現していただいて活躍していただきたい。
    電化区間と乗り入れできて適度な距離の路線が多いし。

  2. 羽越本線のキハ40の置き換えにも適してるのでは?
    ここもほとんど交流区間なので

  3. 九州の車両をカスタマイズしたEV-E801のデザイナーは水戸岡鋭治氏(JR九州の車両などをデザイン)でしょうか?それとも奥山清行氏(JR東日本の車両などをデザイン)でしょうか?