通勤向け電車にコンセント 京王、初の座席指定列車導入 鉄道会社の競争加速か

停電時でも自走可能な電車

 新型車両の5000系は、“京王線らしいデザイン”になっているのも特徴です。内装は沿線にそびえる「高尾山」の木々、そして「繊維の街・八王子」の絹糸をモチーフに、華やかな室内空間を表現。上質さを演出したといいます。

 車内設備については、案内用の液晶モニタが側面のドア上と天井の両方に設けられているのもポイント。座席が「クロスシート」でも「ロングシート」でも、画面を見やすくするためです。また、各車両に車いすスペース・ベビーカースペースを設置し、安心・快適に利用して貰えるようにしたといいます。

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京王の沿線がイメージされている5000系電車の内装イメージ。上がクロスシート時、下がロングシート時(画像出典:京王電鉄)。

 メカニカル的な面では、LED照明の採用などにより消費電力の削減が図られているほか、「車上蓄電池システム」を搭載。電車がブレーキをかけた際に発生する電力を充電し、走行時の電力として使用できるもので、走行電力のさらなる削減が可能とのこと。また橋の途中などで停電してしまった際、この蓄電池の電力を使って駅などへ移動することも可能です。

 近年、大都市部の鉄道会社では沿線の価値を高めるなどの目的で、東武鉄道の「TJライナー」や京急電鉄の「ウィング号」、京阪電鉄の「京阪特急プレミアムカー(仮称)」など、着席を保証する列車の運行を充実させる動きがあります。また京王線と並行するように走るJR中央線では、主に快速として走るオレンジ帯の電車へ2020年度からグリーン車を導入する計画です。

 人口の減少が課題になっている日本。利用者の確保などを目指す鉄道会社間のサービス競争が今後、注目されそうです。

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

4件のコメント

  1.  京王線に座席指定列車は不要でしょ?距離が短すぎる。東上線の半分くらいじゃないですか?そんなことをするよりも、大阪の京阪電車みたいにラッシュ時と日中の扉数を変化させられる車両を作ったらどや?

  2. お金払っても着席したいのはその通りなんだけど、できれば乗客全員座れるようにして欲しい。

    例えば、笹塚で新宿から八王子に行く列車と地下鉄から橋本に行く列車を連結して、片方は調布までドアを開かないようにして、調布で分離してそれぞれ別の方面に向かうようにすれば、複々線にするのと比較して簡単に実現できると思われるので検討して欲しいです。

  3. 有料クロス車の真のねらいは、クルマから大人の客を取り戻すところにある。着席してスマホもできて車より早くてあまり高くないというラインを狙いに行く。この場合中央線G車はライバルではなく補完/共闘関係になるので京王はTJ方式を選択したということになり、都心直通まで視野に入れなければならないから貫通扉付きが必須というオーダーだろう。

  4.  普段でさえ,遅延が常態化しているのに,能力を発揮できるのか疑問である。
    近鉄や名鉄などは,理解できるが。都心路線では不要では?
     四国から,横須賀方面に行く際は,京浜急行の特急を利用したいとは思うが,品川駅での混雑を見て,着席は無理だと考え,横須賀線のグリーン車を多用している。
     田舎者にとっては,JRは別料金がいるが,着席が可能で,車窓が楽しめる。京浜急行では,安価だが特急でのクロスシート着席は最初から期待していない。これこそ指定席設定が欲しい。