国内初の「完全個室フェリー」に乗ってみた! 8時間の中距離航路はどれだけ豪華なの!?

大阪と愛媛を8時間で結ぶ、四国オレンジフェリーの関西航路。約240kmという距離ながら、設備は長距離フェリーにも劣らない完全個室化も実現した航路です。

最上級設備「ロイヤル」とは

 料金は「シングル」の8200~9700円に対し、「デラックスシングル」が1万~1万1900円ですから、人気は当然です。「デラックスシングル」には「バリアフリールーム」「ウィズペットルーム」もあり、「シングル」系個室だけで8種類のバリエーションがあるわけです。

Large 20241228 01

拡大画像

「スイート」のうち定員4人の和室(安藤昌季撮影)。

 2人用個室はリーズナブルな「スイート」と、最上級設備の「ロイヤル」です。

「スイート」も種類がたくさんあり、洋室と和洋室の定員は2人です。約17平方メートルの床面積に、長さ210cm、幅100cmの寝台が平行に2つ備わり、応接スペースがある構造は同じですが、応接部分にソファがあるのが洋室、琉球畳と椅子があるのが和洋室です。筆者の同行者は和洋室に泊まりましたが「靴が脱げてくつろげる。寝台の寝心地もよかった」とのこと。

 定員4人の和室もあります。こちらは琉球畳の部屋に布団を敷くタイプで、マットサイズは長さ198cm、幅100cmです。4人でなければ予約できません。料金は1人あたり1万2700~1万5100円です。

「スイート洋室」には「バリアフリールーム」「ウィズペットルーム」もあります。付帯設備は「デラックスシングル」と同じです。

 そして最上級設備が「ロイヤル」です。「ツインルーム」「ダブルルーム」があり、「ツインルーム」が5階、「ダブルルーム」が4階と階層が異なります。

「ツインルーム」は床面積51.7平方メートルと、船内最大。浴室があり、バスタオル、浴衣、ヘアドライヤー、アメニティグッズも備わります。寝室と応接スペースが分けられ、テレビ(寝室と応接室)、ソファ、スリッパ、クローゼットがあります。冷蔵庫もあるのは便利です。

 筆者は「ロイヤル」の「ダブルルーム」に宿泊しました。床面積は34.8平方メートルと「ツインルーム」より狭いものの、設備は同等。もっとも、同行者含めて4人で利用してもスペースには余裕がありました。寝台が幅160cmのダブルベッドで、早朝のみ前面展望が楽しめます。造花も飾られ、インテリアも高級感にあふれています。

 運賃は1人1万7800~2万1200円と、フェリーの最上級船室としては安価で、非常に高い予約率だとオレンジフェリーが話すのも頷けました。

【まだまだ豪華だ…】これが国内初の「全室個室フェリー」です!(写真)

最新記事

コメント