11時間220kmの長距離鈍行、昭和前期の車両で運転 ドカ停も 大井川鐵道
昭和前期の客車と機関車で約11時間の旅ができる長距離鈍行ツアーが、大井川鐵道から発売されます。
「昭和の鈍行」を細かく再現
大井川鐵道(静岡県島田市)は2016年3月31日(水)、昭和10~30年代に製造された電気機関車と旧型客車で、昭和時代の長距離鈍行列車を再現したツアーを4月3日(日)から販売すると発表しました。
運転日は4月23日(土)。新金谷駅を9時48分に出発したのち、10時間57分乗車して20時45分、新金谷駅到着です。列車はそのあいだ新金谷~千頭間を3往復し、延べ223.2kmを走行します(途中下車も可能)。
列車は、1949(昭和24)年に大井川本線が電化された当時から在籍する電気機関車(E101)が、旧国鉄の旧型客車4両(スハフ42-186、オハ35-22、オハフ33-469、オハニ36-7)を牽引する予定。「昭和時代における長距離鈍行列車の名物」という長時間停車「ドカ停」を設けたダイヤや、機関車の重々しいモーター音、車内放送のチャイム「ハイケンスのセレナーデ」、国鉄のキャンペーン「いい旅チャレンジ20000km」の車内広告など、細かいところでも楽しんでほしいといいます。
代金は大人1万2000円、小人6000円。金谷~千頭間が2日間乗り降り自由なフリーきっぷと保険代が含まれます。参加者には「昭和っぽいプレゼント」も用意されるそうです。
大井川鐵道は「時間によって移り変わる車窓風景と、あまりの長時間におなか一杯になるほど、どっぷりと客車列車の音、雰囲気、乗り心地などをお楽しみください」としています。
【了】
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