「関越‐東名」がたった12分! 工事難航の「外環道」どこまで進んだ? 一部ICは大きく遅れ?
東名高速と関越道を結ぶ外環道は、どこまで工事が進んでいるのでしょうか。
並行する環八通りは終日混雑
関越・中央・東名を実質的に南北につなぐ幹線道路の環八通り(都道311号)は、交通量が終日にわたり非常に多く、慢性的に渋滞しています。
付近では環八の抜け道になっている生活道路もあり、交通事故の件数は、都内の市区町村道と比較して8~13倍に上ります。
また、環八は路線バスの運行ルートにもなっており、特にJR中央線の荻窪駅と京王線の芦花公園駅や千歳烏山駅方面を結ぶ関東バスの「荻54」「荻58」系統は、環八渋滞の影響を多く受けています。
関東地方整備局によると、関越→東名の所要時間は、現在の環八経由で66分もかかりますが、外環道ができると12分まで短縮される見込みです。
開通により、沿線の救急搬送の円滑化はもちろん、生活道路の安全性向上や路線バスの定時性向上などの効果が期待されています。
広域では関越・中央・東名がつながることで、物流の円滑化や、災害時などの代替路確保なども見込めます。
今後、建設工事は、JCTやICといった事業用地内のトンネル掘進を慎重に進めていくとともに、事業用地外は、掘進作業の準備が整った時点やシールドマシンの到達前・通過前後など、工事の進行にあわせてトンネル地上部の周辺住民に告知していく方針です。
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