東北~東名の7割が圏央道経由に 埼玉県区間全通で効果
2015年10月に圏央道の桶川北本IC~白岡菖蒲ICが開通したことにより、周辺道路の渋滞や、都内を通過するクルマが減るなどの効果が表れているといいます。
都心を通らずに東北から湘南に行けるように
国土交通省は2016年4月7日(木)、圏央道の桶川北本IC(埼玉県桶川市)と白岡菖蒲IC(同・久喜市)のあいだが2015年10月31日(土)に開通したことによるストック効果を発表しました。「ストック効果」とは、整備された社会資本が機能することによって、継続的、中長期的に得られる効果です。
そのひとつとして、湘南地区への観光客が増加したといいます。圏央道で湘南地区を訪れたクルマは約4割、観光客はおよそ2割増加しており、これには開通が貢献しているとのこと。白岡菖蒲IC付近には企業が物流センターを建設。入間IC(同・入間市)までの配送時間が、約30分短くなり、45分ほどになったそうです。
また、並行する埼玉県道12号川越栗橋線の交通が圏央道に移ったことで、渋滞がほぼ半減。生活道路に流入していたクルマも大幅に減り、安全性が向上したといいます。事故発生件数も、埼玉県全体では約7%減っていますが、川越栗橋線周辺ではおよそ21%減少しています。
さらに、今回の開通で東北道~東名高速間の交通の73%が圏央道を経由。東名高速の圏央道内側の交通量が1日あたり9700台マイナスになるなど、都内を通過するクルマが減少しているとしています。
【了】
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