旧成田エクスプレス「ナゾの豪華個室」がサイコー!しかも格安!? “車内放送の主”と同乗して裏話いろいろ聞いた
バブル期に登場した「成田エクスプレス」の旧型車両にあった個室を、いま長野県の温泉へ向かう特急で、しかも格安で乗れます。車内放送の“声の主”とともに乗車し、知られざる裏話を聞いてきました。
長電はもはや「名車の博物館」状態!
乗ったスノーモンキーは信州中野駅止まり。同じプラットホームの隣の番線では、湯田中行きの旧東京メトロ日比谷線03系の3000系が接続していました。
長電では他に普通列車用として旧東急電鉄の8500系も使っていますが、山崎さんは「8500系は勾配用の抑速ブレーキを装備していないので、急な勾配が続く信州中野~湯田中駅間には入線できないんですよね」と解説します。
8500系は今後、省エネルギー車両に置き換えられる計画ですが、「長電はJR東日本と小田急、東京メトロ、東急と、いずれも首都圏で走っていた車両が集まっているのが面白い」と山崎さんは力説。
スノーモンキーについては、「大きな荷物を抱えたインバウンド(訪日)客が大勢利用するようになり、もともとは空港特急用に導入された個室や、集団お見合い式座席の設計もフィットしています」と指摘しました。
成田エクスプレス時代の面影を求めて、あるいは高嶺の花だった旧グリーン個室を体験すべく、長電に乗車する旅に出かけてはいかがでしょうか。
Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。
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