ぜんぶ面白い!「ホンダのオープンカー」の恐るべき振れ幅! スーパースポーツも屋根なしに

国産車メーカーのなかでもホンダは、特にユニークなオープンカーを多数打ち出してきた存在です。遊び心にあふれたキュートすぎるモデルから、超本格スポーツカーのオープントップモデルまで、ホンダの“振れ幅の大きさ”を振り返ります。

NSXにもあった! ガチ線オープンカーたち

●CR-Xデルソル

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NSXタイプT。高速走行であっても確実な安全性・安定性を高めるべく、念入りな走行実験を経てボディが開発されたという(2024年、松田義人撮影)。

1980年代からホンダがリリースし、主に若者ユーザーの間で絶大な人気を誇った「CR-X」は、1992年の3代目モデルとして「デルソル」というオープンカーが登場しました。

スイッチ操作のみでルーフをトランクルームの専用フォルダに収納できるという新開発の「トランストップ」システムを採用。トランクグリッドが真上に動いた後、ガイドが伸びてルーフを出し入れするというロボットアニメのような動作をするシステムでした。

ただし故障も多く、現在の中古車市場では「ルーフ不動」のまま販売されている個体も多く見かけます。

それでも、この独自性を好むファンは多くCR-Xデルソルのオーナーズクラブなども存在するほどの支持があります。これもまた、ホンダが他社とは違う独自開発に取り組んだことを示す1台のようにも感じます。

●NSX タイプT(1995)

NSXも1990年からリリースされたミッドシップスポーツカーで、3リッタークラスはホンダのラインナップの中では大きめのクルマです。1995年のモデルに、ルーフパネルのみを外せるタルガトップ仕様の「タイプT」が登場しました。

NSXの当初のキャッチコピー「緊張ではない、解放するスポーツだ」の通り、高速走行でもバイク的な解放感を感じられる1台でした。この辺は、ホンダの四輪創成期のSシリーズにも通ずるコンセプトのようにも感じますが、その設計は念入りに行われ、日本各地はもちろん、アメリカ、ドイツなどのテストコースでの走行実験を何度も繰り返し、ボディ強化を重ねての開発だったといわれています。

●S2000(1999)

NSXタイプTで培った「スポーツタイプのオープンカーであっても安全・安定性を死守する技術」は、1999年に登場した2シーターのオープンカー「S2000」にももちろん継承。さらにホンダ独自のシャーシ構造である「ハイXボーンフレーム構造」が採用され、より進化したオープンカーとなりました。

そして何よりこの名称が示す通り、S2000もまたホンダ四輪の創成期のSシリーズのDNAをこの時代にリファインさせたモデルで、ホンダ創立50周年を記念した1台でもありました。2009年まで10年の製造期間でしたが、ホンダのオープンカーを語る上でやはり欠かすことができないレーシーな1台です。

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