そのホテルで生き延びられますか? 海外「火事から身を守るホテル選び」術とは タイで日本人も犠牲になった“見た目キレイ”な建物

タイのバンコクでホテル火災が発生し、日本人も犠牲になりました。海外では日本よりはるかに、宿泊施設が火災リスクと隣り合わせの場合も。火事から身を守るホテルを選ぶうえで、事前にできることがあります。

そのホテル、本当に新築ですか?

 まずは、そのホテルが火災からの避難を考える上で適切な構造を備えた建物であるかどうかの判断です。今回火災を起こしたホテルは敷地いっぱいに建てられ、左右には隙間なく隣の建物が並び、正面の道路への避難は道路に面した2か所の出入口のみとなっています。

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バンコクの高級ホテルのイメージ(植村祐介撮影)。

 これが「宿泊客の屋上への避難」「消防隊の窓からの進入」となったことに深くかかわっているのではないかと思われます。

 そしてホテルとしての開業は2022年とされていますが、一部報道によると、そもそも商業施設であったものをホテルに改築したもので、まったくの新築ではないようです。

 じつはバンコクにはこうした“新築もどき”のホテルは少なくなく、避難経路の問題のほか、建物設備の老朽化による漏電火災などのリスクも考えられるところです。

 こうした情報は、Googleマップ、Googleストリートビューで確認が可能です。とくにストリートビューで過去の画像にさかのぼると、建物が新築なのか、そもそもそこにあった建物を改装したものなのかもわかる場合があります。ぜひチェックしてください。

 またGoogleマップを使うことで、ホテルの立地そのものが火災からの避難や消火に適しているかどうかを確認することもできます。

 日本においては、土地の用途や敷地が接する道路の幅により、建物の高さが厳しく制限されています。しかしバンコクではそうした規制がゆるく、消防車が入れないような路地に面して高層ホテルが建つこともあり、万一の消火活動に不安が残ります。

 また一部地域では狭い道が袋小路状になっているところもあり、袋小路の奥にあるホテルは近隣で火災が発生すると、逃げることが困難です。ホテル選びの際は「駅から徒歩何分」という距離だけでなく、立地もしっかり確認しましょう。

【逃げられないよ】これが「リスクの大きな立地のホテル」です(地図)

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