今までのミサイルと全然違う!? 北朝鮮の新型「極超音速滑空兵器」が超厄介なワケ 日本も“切り札”の開発進めてます!

2025年最初のミサイルとして、北朝鮮が極超音速兵器なるものを発射しました。果たしてこの「極超音速兵器」とはなんなのでしょう。現状、迎撃困難といわれる理由や対抗策もあわせ解説します。

極超音速滑空兵器への切り札とは

 そこで、こうした極超音速滑空兵器に対処するための新型ミサイルを、現在日本とアメリカが共同開発しています。それが、「グライドフェーズインターセプター(GPI)」です。

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アメリカ会計検査院の極超音速兵器に関する報告書より、極超音速兵器と弾道ミサイルの軌道イメージ(画像:アメリカ会計検査院)。

 GPIは名前に「グライドフェーズ(滑空段階)」とあるように、目標が滑空しているところで迎撃することを目指しています。イージス艦に搭載して運用される予定で、アメリカではノースロップ・グラマン社、日本では三菱重工が中心となって開発を進めており、2030年代の開発完了を目指しています。

 また、既存の兵器によっても、極超音速滑空兵器に対処する試みが進められています。アメリカ海軍では既存の艦対空ミサイルである「SM-6」を使い、GPIを終末段階(目標に向かって落下してくる直前の段階)で迎撃しようと試みています。また、航空自衛隊にも配備されている地対空ミサイルシステム「PAC-3」でも、同じく終末段階において迎撃できる可能性はあるでしょう。

 また、防衛省では令和7(2025)年度防衛予算において、宇宙空間に多数の衛星を配置する「衛星コンステレーション」のための予算を盛り込みました。これが実現すれば、敵が極超音速滑空兵器を発射する際の兆候を早期に察知することができ、より迅速に対処のための態勢をとることができます。

 このように、極超音速滑空兵器への対応策は着実に生み出されつつあります。

【注目は先っぽ!】北朝鮮が発射した極超音速滑空兵器を見る(画像)

Writer:

軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。

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