「真剣に日本市場取りに来ました!」世界第3位の自動車メーカー謹製! 日本初上陸のコンパクトSUVの実力とは

幕張メッセで開催された「東京オートサロン2025」で日本初公開となった韓国ヒョンデのコンパクトSUV「インスター」。クルマについて担当者に詳しく話を聞いたら、新生ヒョンデの日本戦略もうかがい知ることができました。

若い世代には受け入れられる?

 ヒョンデはトヨタ、フォルクスワーゲンに次ぐ世界第3位の自動車メーカーとして、世界各国で支持を集める一大ブランドです。その一方、日本では韓国製品に偏見を持つ人が少なくありません。そのことを広報担当者に尋ねると「弊社の調査によると40歳以下の年齢層ではそのような意識がほぼなく、若いお客様にはヒョンデが展開するディーラー網を持たないオンラインによる直接販売との親和性が高いと考えています」とのこと。

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ヒョンデのブースにはミニカーメーカーの「ミニGT」とのコラボ車両として、「アイオニック5N」のワンメイクレース用車両をベースにした「ミニGTレンシュポルトカー01トラックコンセプト(RS-01-T)」も展示されていた(山崎 龍撮影)。

 なお、オンラインでの商談が苦手な人のためには試乗サービス拠点、あるいは「ヒョンデ・コーナー」を設置している全国7店舗の「スーパーオートバックス」で対応しているそうです。「その場合はヒョンデ・モビリティ・ジャパンのフリーコールにお電話をいただければ、スタッフが案内します」と説明してくれました。

 また、ヒョンデは日本市場を重要視しているようで、実際、ブース担当者も「現在、社員の9割は日本人で、このたび元ポルシェジャパン社長の七五三木敏幸(しめぎ としゆき)が社長に就任しました。日本人スタッフが中心となることで、お客様のきめ細かなニーズに対応できるものと考えています」と述べていました。この言葉からも、日本でのシェア拡大を図ろうと、力を入れていることがわかります。

 しかしながら、日韓両国は複雑な歴史を共有しているのも事実。過去、そのことが貿易などの経済へも少なからず影響を与えることがありました。その点について聞いてみると、「日韓関係を常に注視しています。両国の友好関係が良好であることこそ、ヒョンデが日本でビジネスを展開するうえでの基本になりますから」と語っていました。担当者もその点は気にしているのだなと、印象に残りました。

【案外イイかも!?】これがSUV「インスター」の内装です。前後左右をイッキ見(写真)

Writer:

「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に

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