吉田類「僕がいちばん写る」 危険な酔客などカメラで自動検知 JR西日本

JR西日本が、防犯カメラの映像を自動的に解析し、危険な酔客などが存在した場合に通報するシステムを新今宮駅で導入。“酒場詩人”の吉田類さんを招き、セレモニーを行いました。いま、鉄道会社によるホームでの安全対策が進化していますが、それ以外にも「必要なこと」がありそうです。

ホームドア設置、なぜ進まない? 限界がある対策、そこで必要なのは

 ホームでの鉄道人身傷害事故対策として効果的なのは、いわゆる「ホームドア」です。しかしその重さに耐えられるようホームの強度を高めねばならない、列車によってドアの数や位置が異なると難しい、多額の費用を要するといった課題があり、簡単ではありません。JR東日本は2008(平成20)年、山手線全29駅へのホームドア整備費用として、約550億円という概算をしています。

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線路と垂直に設置されているJR西日本・大阪駅ホームのベンチ(2015年12月、恵 知仁撮影)。

 そうしたなか、JR西日本は「いまできることはないか?」という観点から、「遠隔セキュリティカメラ」の導入、ベンチの向きを変更するといった対策を実施しているとのこと。酔客の特性を分析すると、ホームで線路に向かってまっすぐ歩き出し、そのまま転落するケースが多いことから、ベンチは線路と平行ではなく垂直に設置すると効果があるそうです。

 ただJR西日本の担当者は、転落件数が多い駅などから順次「遠隔セキュリティカメラ」を導入し、そのほかの施策とあわせて安全対策を進めるいいますが、「どうしてもすべてはカバーできない」のが現実であり、「お客さまの『気をつけよう』というお気持ち、ご協力があって成り立つ」ことから、なにかあった場合は駅係員に声をかけてほしいと話します。

 ちなみに、「お酒を飲んでも無事に帰る隊」の隊長の吉田類さんは、「ホームで前のほうへ行かない」という“心得”を持っているそうです。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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