驚愕、兵士の護衛付き!? 国宝指定を受けた「ミグ戦闘機」とは 噂を確かめに現地へGO!

ベトナムでは、ミグ戦闘機を国宝に指定しているとか。一体どういうことなのか、展示されている博物館に行ってみると、当該機はなんと警備の兵士がいるほどでした。しかし説明を読むと、それは納得の理由からでした。

国宝になったミグ戦闘機と戦車

 2024年11月、ベトナムの首都ハノイの郊外に「ベトナム軍事歴史博物館」という新しい博物館がオープンしました。ここではベトナム戦争で実際に使用された兵器や、戦争中に鹵獲(一部は撃破した兵器の残骸)したアメリカ製兵器などが展示されていますが、それらとは別に館内にはベトナム政府によって国宝に指定された戦闘機が展示されています。

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ベトナム軍事歴史博物館に展示されているMiG-21戦闘機4324号機。機首部分には撃墜数を示す星のマークが12個描かれている(布留川 司撮影)。

 国宝扱いされているのは、2機の旧ソ連(ロシア)製MiG-21「フィッシュベット」戦闘機です。いずれも博物館の屋内で大事に展示されており、それぞれの兵器には警備のためにベトナム軍の兵士が常に側に立っていました。

 国宝の武器というと、日本でも古来の刀剣などで国宝指定されているものがありますが、それらは歴史的な側面と工芸品としての価値が認められているからです。一方、MiG-21戦闘機は、いまから50年ほど前まで現役だったソ連製の兵器で、いずれも万単位の数が生産された工業製品であり、日本の刀剣とは性質が大きく異なります。

 加えて、これらは性能的には特出した点などはなく他の兵器と変わりません。なぜ、これら兵器は国宝に指定されたのでしょうか。

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