「離島奪還のスペシャリスト」水陸機動団の実弾射撃に密着! 希少グレネードランチャーから最大の迫撃砲まで

九州に配置されている島嶼防衛の専門部隊、陸上自衛隊水陸機動団の訓練に密着取材してきました。普段なかなか見られない水陸両用車AAV7の実弾射撃の様子などを紹介します。

「日本版海兵隊」の実弾射撃に密着

 長崎県佐世保市の相浦駐屯地に本部を置く陸上自衛隊の水陸機動団は、2024年12月下旬、西日本最大の演習場である日出生台演習場(大分県玖珠郡)において実弾射撃訓練を実施しました。

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水陸機動団の水陸両用車AAV7(伊藤洋平撮影)

 水陸機動団は、いわゆる「日本版海兵隊」との異名を持つ島嶼防衛の専門部隊です。このたび、そのような部隊による実弾を使った訓練を密着取材することができました。

 訓練では、水陸両用車AAV7が搭載する40mm擲弾と12.7mm重機関銃が用いられ、数百m離れた固定標的に向けて何度も射撃が行われました。

 AAV7(Amphibious Assault Vehicle Mark 7)は、アメリカで開発された海兵隊向けの装甲兵員輸送車です。水上浮航能力を持っているため主に水陸両用作戦において使用され、沖合の揚陸艦から発進すると自力で岸まで航行し、砂浜などに上陸した後は味方部隊の火力支援などを行いながら内陸へ向け進撃することが可能です。

 水陸機動団はAAV7を数多く装備していますが、そのほとんどが隷下の戦闘上陸大隊に配備されています。戦闘上陸大隊は、大隊本部のほかに本部管理中隊と第1~第3中隊の計4個中隊からなり、大隊本部と本部管理中隊、第1戦闘上陸中隊が長崎県佐世保市の崎辺分屯地に、第2戦闘上陸中隊が大分県の玖珠駐屯地に、そして第3戦闘上陸中隊が長崎県大村市の大村駐屯地に、それぞれ分散配置されています。

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