未来の「茨城空港」、現状よりだいぶ巨大化か!? 「関東圏3つ目の空港」改造案の全貌とは
茨城空港のあり方検討会が「羽田・成田空港とともに、関東圏3つ目の空港として、日本の国際・国内航空需要に対応する空港」のコンセプトのもと、同空港の拡張案などを議論しています。どういったものなのでしょうか。
ターミナルや誘導路を拡張…?
茨城県では2024年度、茨城空港を活性化させ、県のさらなる発展につなげるため、有識者や県経済・観光団体、空港関係者等により構成する「茨城空港のあり方検討会」を設置し、2025年2月には第3回検討会が開かれました。ここでは「羽田・成田空港とともに、関東圏3つ目の空港として、日本の国際・国内航空需要に対応する空港」のコンセプトのもと、空港の拡張案などが議論されています。どういったものなのでしょうか。
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ここでは国内、国際線の路線ネットワークの充実を目的に、ターミナルビル容量や処理能力を拡張する案が紹介されています。現状茨城空港のターミナルは年間利用者数81万人で、1時間に国内、国際それぞれ最大1便の受け入れを前提に整備されたのこと。現状の利用者数はそれに迫るものとなっているほか、2便以上が同時に発着する場合、国内線待合室のスペース不足や国際線到着ロビーの混雑が発生しているといいます。
そうした状況を踏まえ同検討会では、南側臨時駐車場のスペースを転用し、ターミナルビルや駐機場を拡張する案を公開しています。これにより減少した駐車スペースを補うため、第1、2駐車場を立体駐車場として再整備する案もあるとのことです。
また、処理能力の向上のため、駐機場と滑走路をつなぐ「誘導路」などを整備する案も盛り込まれました。
現状の茨城空港では、着陸機は滑走路端部で転回したうえ、滑走路上を逆戻りする形で走り、一本しかない「取付誘導路」を通って駐機場に向かうため、滑走路上を駐機場に向かい走行しているタイミングでは、次の着陸機は着陸ができずに上空で待機を行う状況です。
そのため、まずはできるだけ早い段階で取付誘導路をもう一本増やしたのち、さらに滑走路と平行する「平行誘導路」を整備することで、将来的には1時間に8便が発着できるようにする案が公開されています。また、現在同空港は約250席のボーイング767-300ER型を想定し滑走路、誘導路や駐機場の舗装が整備されていますが、それより大型の旅客機も運用できるよう、就航ニーズに合わせ舗装厚の確保を行う案も検討されているとのことです。
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