引退フェリー、災害支援に有効 しかし難しい現実

なぜ「はくおう」は迅速に対応できたのか

 災害発生時に大型フェリーを救援へに向かわせるには、日常的に行っている営業航海をどうするのか、費用をどこが負担するかといった問題が存在します。今回の熊本地震でも一部の船会社へ打診されたとみられますが、実現しませんでした。

 今回、地震発生からまもなくに被災地へ向かえた大型フェリー「はくおう」は、先述の通り定期航路から引退した船で、防衛省がチャーターしているものであったため、迅速に対応できたのです。

 現在、防衛省は災害対策や南西諸島への隊員輸送などを念頭に、この大型フェリー「はくおう」と、青森~函館間を結ぶ青函航路で使用された高速船「ナッチャンWorld」の2隻をチャーターしています。

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客室のほか「大浴場」「食堂」「スポーツルーム」などを備える大型フェリー「はくおう」(写真出典:防衛省)。

 ただ、こうした災害を想定した船の確保は容易ではありません。「災害対策船」の有用性については過去の災害発生時から認識され、内閣府と国土交通省、防衛庁らが共同で、ないしは独自に、検討を続けてきました。しかし平時にどう使えばよいのか、運航要員はどう確保すればよいのか、そのコストはどうすればよいのか、といった課題が存在しているのです。

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コメント

5件のコメント

  1. 事の良し悪しはともかく昔 日本には 「優秀船舶建造助成施設」と言うものが在りました。内容は長くなるから割愛します、これ読んでるひとなら調べられるでしょ。
    検討してみる価値は有るんじゃないかな。

  2. 普段は1泊クルーズとか岸壁でレストランやってるとかで維持するんかな

  3. 老人向けの療養船にして定期クルーズを日本全国するとかどうっすか?

    認知症でも海には飛び込まないだろうし、自然と周囲のご老人同士コミュニケーションが!
    (そして、年金もあるし、クルーズできるような層から集金できて資金難も解消☆)

    有事の時は、老人ホームではないので、クルーズを切り上げて仕事に就くとかさ。
    結構いい案だと思いますよ~

  4. 貨客船にして普段は本邦沿岸のコンテナ輸送船、有事の際にはコンテナ型の仮宿泊コンパートメントを搭載して災害救助船にするのが良いかと思います。

    コンテナ型の仮宿泊施設は普段は特定の港の倉庫に保管しておいて、有事の際にクレーンで積み込めば数日で被災地近くの港に展開出来るのではないかと。

  5. 海上自衛隊で引き取るのも人手不足で難しいでしょう。

    思い切ってベトナム海軍やフィリピン海軍へ依頼して委託運航するのは如何でしょうか?

    担当が防衛省になるのか、外務省になるのか分かりませんが。