本格軽4WD「ジムニー」のライバル!「パジェロミニ」をご存じか “今こそ買い”の意外な理由とは?

新型「ジムニー ノマド」は受注を停止し、既存の「ジムニー」シリーズも相変わらず納期は長め。それなら、繋ぎに安価な中古車を買って一時的に乗ることも一考の価値がありそうです。かつてのライバル「パジェロミニ」などいかがでしょうか。

実は19年も販売され続けた「ベストセラー」

「パジェロミニ」は、1990年前半に一大ブームとなった4WDブランド「パジェロ」の軽自動車仕様として誕生しました。

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初代「パジェロミニ」。登場当初 は「ジムニー」のライバルとして販売面で互角の戦いを見せていた(画像:三菱自動車)。

 販売開始は1994年で、1998年のフルモデルチェンジを挟み、2012年まで生産されていました。車体サイズや排気量は軽自動車規格なので「ジムニー」とほぼ同じ。直列3気筒ターボの「ジムニー」に対して「パジェロミニ」は直列4気筒のターボもしくは自然吸気エンジンのどちらかを搭載し、足回りは前輪サスペンションがマクファーソンストラット+コイルスプリング、後輪サスペンションが5リンク式リジットコイル、駆動方式にはイージーセレクト4WDを採用していました。

 ボディは初代「パジェロミニ」がビルドインフレーム構造、2代目はモノコック構造です。比べてみると、ライバルである「ジムニー」がラダーフレーム構造のシャシーに前後3リンク式リジットコイルのサスペンション、パートタイム4WDのメカニズムであることから、「パジェロミニ」の方がオンロードの快適性を重視した設計だったといえます。

「ジムニー」と「パジェロミニ」、両者のキャラクターは、前者が本格的なクロカン四駆志向、後者がちょっとした悪路もこなすSUVというような違いがありました。

「パジェロミニ」は登場当初こそ「ジムニー」と販売面で互角の戦いを見せていましたが、2000年代に相次いだ三菱自動車の不祥事(分社後の三菱ふそうの不祥事も)の影響で人気が急降下。3回目のフルモデルチェンジを迎えることなくモデル消滅となりました。

 しかし、19年もの長期に渡って生産された「パジェロミニ」は中古車のタマ数が豊富にあるうえ、悪路走行を考慮したSUVということで乗用車に比べればボディやメカニズムは丈夫で耐久性にも優れています。しかも、中古車価格はこなれており、車両本体+消費用の総額で30万以下の車両が数多く販売されています。

 また、軽四駆の「ジムニー」と、ボディをひと回り大きくして普通車用エンジンを搭載した「ジムニー シエラ」と同じように、「パジェロミニ」にも普通車仕様の「パジェロジュニア/パジェロイオ(2代目)」が存在しました。

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コメント

2件のコメント

  1. パジェロミニのエンジンは初代・二台目とも4A30で鋳鉄ブロック。故にエンジンの耐久性が高い。このあたりが、程度の良いタマが多い理由かも。JB232のK6Aは良いエンジンだけどアルミだから一度やらかすと直せないので。

  2. パジェロミニ、形はパジェロっぽいけど、車の成り立ち的な競合車種は、ジムニーじゃなくてkeiとテリオスキッド。

    パジェロミニで大丈夫な用途なら、今ならハスラー買ったほうが幸せになれそうです。

    って言うか過半数の人はジムニーよりハスラーのほうが向いてるけど、みんな見た目で選んでるだけだから……