「F-35買わないか?」トランプ大統領 ロシアの大きな顧客である南アジアの大国に売り込み
まさかのステルス戦闘機売り込み。
モディ首相との首脳会談で提案
2025年1月14日、アメリカのドナルド・トランプ大統領がインドにF-35戦闘機の売却を提案したと報じられました。
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提案されたのは、ホワイトハウスで行われたインドのナレンドラ・モディ首相との会談中とのことです。
細かい納入時期などは明らかにされていませんが、トランプ大統領は、インドへの兵器輸出を増やし、将来的にはF-35を提供する方針のようで、首脳会談後の記者会見では「最終的にインドにF-35ステルス戦闘機を供給する道を切り開いている」と発言しています。
これまで、インド最大の兵器輸入相手国はロシアでしたが、2022年2月のウクライナ侵攻開始以降は、定期的かつ安定的な兵器の輸入が難しくなっています。
そのためインドは、自国で製品を開発・製造・組み立てできる企業を創設・奨励する「メイク・イン・インディア」の政策を進めつつも、アメリカを中心としたいわゆる西側陣営からの兵器調達も模索しています。
現状のインド空軍には、レーダーに映りにくい、いわゆるステルス戦闘機の第5世代戦闘機は配備されていません。国産ステルス戦闘機として計画している「先進中型戦闘機(AMCA:Advanced Medium Combat Aircraft)」も、本格的な開発はまだ始まっておらず、その空白を埋める存在としてF-35を購入する可能性は大いにあります。
インド南部の都市バンガロールで2月14日まで開かれた「エアロ・インディア2025」では、アメリカのF-35AとロシアのSu-57という2機の第5世代機が登場し、飛行展示を実施。同国に大きな売り込みをかけています。
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