なぜ? JR東日本が「週末パス」を廃止する理由とは 前身のきっぷ含め20年以上の歴史に幕
「土・日きっぷ」から続いてきた歴史が終わります。
「週末パス」が廃止される2つの理由
JR東日本は2025年2月19日、関東甲信越や南東北エリアの鉄道路線が乗り放題となる「週末パス」の販売を6月27日で終了すると発表しました。

「週末パス」は、2001年から2010年にかけて発売されていた「土・日きっぷ」や、2010年から2013年に発売された「ウィークエンドパス」を前身とするきっぷで、2013年に登場。利用可能期間は「土休日のうち連続する2日間」となっています。
JR東日本のほか、伊豆急行や長野電鉄、北越急行など私鉄14社の路線も利用可能。新幹線や特急列車を利用する際は、特急券を別途購入する必要があります。金額は大人8880円、小児2600円です。
東日本の鉄道路線の「乗り潰し」や、周遊旅に便利なきっぷですが、東京~仙台間を往復するだけでも元をとれる非常におトクなきっぷです。例えば自由席の通常料金で東京~仙台間を往復した場合、料金は2万1120円ですが、「週末パス」を利用すると1万7920円で済みます。
JR東日本によると、週末パスを廃止する理由は「ご利用状況などを総合的に勘案した結果」(広報部)とのこと。「近年は発売実績が落ち込んでいたほか、『えきねっと』などのIT商品にシフトさせていきたいと考えています」と話します。
コメント