首都高、老朽化問題に出口無し? はたして無料化の実現は

昭和30年代から順次延伸されてきた首都高。現在ではその老朽化が問題になり、対策費が1kmあたり約500億円という区間も。首都高の今後における経営が心配されますが、ある“追い風”も吹いているようです。はたして「無料化」は実現するのでしょうか。

「首都高老朽化」の象徴、意外だったその現状

 去る2016年5月30日(月)、造り直し工事が始まった首都高1号羽田線・東品川桟橋の現場が報道陣に公開されました。

 運河の上を通る東品川桟橋は、首都高で最も老朽化が進んだ部分であり、テレビニュースで繰り返しボロボロになった橋脚のコンクリート表面の映像が流されています。そのため、「首都高はいつ崩れてもおかしくない」という印象を持った人もいるかもしれません。

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首都高1号羽田線・東品川桟橋の老朽化した橋脚。白い円筒は鉄筋コンクリートに鋼板を巻いた耐震補強(2016年5月30日、清水草一撮影)。

 しかし、私(清水草一:首都高研究家)がその現場を今回初めて間近で見た第一印象は、「思ったほどボロくないな……」でした。あのボロボロの映像が撮影されたのは数年前で、その後、補修が進んでいるとのこと。もちろん老朽化しているのは間違いありませんし、鉄製の管理用通路が錆で崩壊している姿は悲惨ではありますが、本体はそれほど問題なさそうです。

 現場は、90メートルごとに巨大な円筒形の土台を設けて地震の揺れに耐える構造になっていることもあり、全体を見渡すと、「阪神大震災級の揺れに耐えるはず」という首都高側の説明も、腑に落ちてきます。

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コメント

6件のコメント

  1. 『・・あるいは人口が減って首都高が不要になり、取り壊しが決定していれば、首都高の無料化は、いよいよ実現することになるでしょう。』って、それじゃ首都高無料化って表現はおかしいでしょう?まともな日本語表現とは思えない、(首都高研究家)なる肩書きも、こんな表現を平気で掲載してる見識かと思うと、虚しく映りますね。

    • これは、無料化を主張し続ける人への皮肉でしょう。

  2. それではオーバースペックな橋をバンバン作って通行料金では借金返せませーんと開き直ったどこかの公団の二の舞でしょうね。

  3. 取り壊しが決定すれば、それ以降は耐用年数を延長するための工事が不必要になるから、借金が増えずよって無料化できる、ってことじゃないかな。

  4. 阪神大震災で倒れた高速を目の当たりにしたとき、あの汚らしくて危険な都心環状線は、撤去で問題なし。オリンピックが終われば建築会社も暇になるから、さっさと取り掛かって欲しい。
    そのためには、周りの環状線を一刻も早くつなげること。
    あるいはビッグディグのように、全て地下化。