電動建機なぜ必要?「環境にイイから」→いや違う! 住民の生活に直結のメリットとは
西尾レントオールが実施した「電動建機試乗会」では様々なメーカーの電動建機が登場しました。これらの建機に期待されていることは、より身近な問題への対応かもしれません。
騒音抑制や閉所などで活躍の場を広げる電動建機
こういった問題は、高層マンションが増えたことも影響しているのではと、タイヤローラ「TZ701-1」を電動化した車両を出展していた、新トモエ電機工業の担当者も話していました。本来騒音は届かなそうな高層階からの苦情も目立つそうです。
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「例えば車両誘導に使う笛の音も『やめてくれ』という苦情がありました。建物で反響して上の階でよく聞こえてしまうというケースがあるようです。そのため、トランシーバーなどで誘導などすることもあります」
現代人が音に敏感という側面もあるかもしれませんが、こうしたケースは結構あるようで、都会の工事現場は特に、「なるべく音を出さないように」という方向に向かっているとのことです。
また、電動で音が静かになったことで、現場での作業員間の意思疎通が楽になるというメリットも。ただ、西尾レントオールの担当者は、「バックホウなどの音が静かなのは、どこで作業しているのかわからないので怖い」との声を、試乗会に参加した作業員から聞いたとも話していました。静かすぎることを不安と感じる意見も現場ではあるようです。
ただ、現場によっては稼働時間や充電の問題などもありますが、排気ガスが出ないという利点があるため、一酸化炭素中毒のリスクを避けることから、電動建機は閉所での作業などにも向いており、そういった利点を評価する業者も多いとのこと。とくに充電インフラが充実した都市部などでは、需要は着実に伸びているようです。
Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。
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