「日本一デカいイオン」から一気に延伸!「東埼玉道路」25年春に開通する…? いまどうなっているのか
首都圏でも大型の道路建設事業のひとつ「東埼玉道路」。2025年春頃の延伸が予定されていますが、まだ日程が出ていません。今どのような状況なのでしょうか。
新たな終点の周りはいろいろ「つながらない」
東埼玉道路の今回の延伸区間は、外環道(国道298号)から越谷レイクタウンを通り、千葉県野田市との境をなす江戸川に架かる「野田橋」の“近く”まで一気に抜けられるようになるのがポイントです。ただ、“近く”であって、野田橋とは直接つながりません。

今回の終点となる「浦和野田線」は、野田橋へと通じる県道越谷野田線のバイパスです。浦和野田線は越谷市の国道4号より西側は国道463号バイパスとして、さいたま市方面へつながっていますが、東側は元荒川や東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)、古利根川に阻まれる形で細切れに開通しています。東埼玉道路を終端まで走り、そこから越谷市街へ直接抜けることはできません。
また、越谷野田線と東埼玉道路もつながらないため、東埼玉道路から野田橋を通って千葉県へ向かうには、少なくとも2度の右折を経て越谷野田線を利用することになります。そして、この野田橋は2車線であるため交通容量が小さく、前後区間の越谷野田線は現時点でも慢性的な渋滞が発生しています。
東埼玉道路の一般部は、浦和野田線からさらに北、国道4号バイパスまでの整備も着々と進んでいますが、当座の終点となる浦和野田線の周辺も、道路ネットワークがつながらないところが多々あります。今回の延伸開通がもたらす変化に応じて、東埼玉道路のさらなる延伸も、浦和野田線の周辺の道路整備も促進されていくのかもしれません。
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