個室バス運転はベテランが担当!? 奈良発着になった「ドリームスリーパー」 寝不足・寝覚め一切なし!

関東バスと奈良交通が共同運行する、夜行高速バス「ドリームスリーパー東京・大阪奈良」号。扉付き個室を備えた、国内最高峰の豪華バスです。ただし、奈良発着となったのは2022年から。利用実態はどのようなものでしょうか。

「ドリームスリーパー」の贅沢な個室

「景色が見やすい」「洗面所がある」というのは、一般の夜行バスにはない利点です。夜行バスは遮光のためにカーテンが閉まっていますが、「ドリームスリーパー」は完全個室のため、カーテンや照明を乗客が自身の好みで自由にできるのです。

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車内の様子(安藤昌季撮影)

 また、トイレとは別に洗面所があるのも特徴です。アメニティグッズに歯ブラシセットがあるので、寝る前に歯を磨けるのは大きなメリットです。洗面所は安全のため、折りたたみ椅子を展開しないと電気が付かない構造。中は清潔で、ティッシュ、ペーパータオル、紙コップも備わります。

 発車後、A3個室を計測すると、長さは1.65m、幅は90.5cm、折り畳みテーブルの横幅は35.5cm、奥行は46.3cm(滑り止めの縁があるので、有効幅は横31.4cm、奥行きが38cm)。座席上の荷物置き場は、幅29cm、奥行63cm、側窓横のテーブル幅は13cm、側窓は縦96cm、横1.65mでした。

「ゼログラビティシート」は、座席幅56.7cm、背もたれ高さ75cm、肘掛け幅が6cm。西陣織の座席表面は質感とクッション性がよく、枕も柔らかくて筆者の好みです。座席をリクライニングさせ、レッグレストを最大まで上げると、つま先が壁面に少し干渉するので、角度をやや下げました。以前乗車したB1個室では体感できなかったので、「これが乗務員の話す少しの広さの差か」と思い至りました。

 座り心地ですが、腰が収まり足を水平近くに伸ばせる点は、この座席最大の特徴でユニーク。ただ長時間乗車すると、腰が動かずに位置を変えにくいので、疲れやすくなります。網棚の上にルームウェアと予備毛布があるので、毛布を腰の下に入れ凹みを小さくすることで、個人的には寝やすくなりました。

【写真】これが「ドリームスリーパー」でも広いという個室内です

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