個室バス運転はベテランが担当!? 奈良発着になった「ドリームスリーパー」 寝不足・寝覚め一切なし!
関東バスと奈良交通が共同運行する、夜行高速バス「ドリームスリーパー東京・大阪奈良」号。扉付き個室を備えた、国内最高峰の豪華バスです。ただし、奈良発着となったのは2022年から。利用実態はどのようなものでしょうか。
運転で気を付けていることとは
アメニティグッズが豊富なのも「ドリームスリーパー」の魅力でしょう。ミネラルウォーター、スピーカーカバー、温かい香り付きのアイマスク、ウェットタオル、フェイスマスク、耳栓が備わります。

21時52分、大和西大寺駅南口で1人が乗車。半数が奈良県からの乗車ですが、「普段は難波や大阪駅からが多い」(乗務員)そうです。
22時43分、南海なんば高速バスターミナルから3人、23時8分には大阪駅前桜橋口から3人が乗車し、バスは満席になりました。隣の個室からせき込む音が聞こえますが、壁で隔離されているため、感染の恐れなどないのが個室バスの良さ。加えて空気清浄機もあります。
日付が変わった午前0時20分に草津パーキングエリアで休憩がありましたが、誰も降りません。乗り心地はよく、筆者は安眠できました。運転のコツについて乗務員は、「扉付きの個室もあるので、扉が空いたりしないように気を遣います。アクセルもブレーキもゆっくり踏むようにしていますし、基本的にはベテランが運転しています」とのことです。
6時40分、バスタ新宿に到着。9時間5分の乗車でしたが、疲れも残らない快適な一夜でした。事情はあるのでしょうが、毎日運行に戻ってほしいと筆者は願っています。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
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