まるで別物! 日本初の「夜行寝台バス」報道公開時からの“激変ぶり”に驚き 「これは快眠できるかも」

東京~高知間で週1回モニター運行する、高知駅前観光の夜行バス「スマイルライナー」は、フルフラットになる特殊な座席「ソメイユプロフォン」を装備します。運行初日に乗車したところ、サプライズが待っていました。

公称サイズと違う!?

 続いて中央に位置する寝台、下段寝台を試しました。中央部寝台は荷物置き場がないものの、そのぶん天井が高く個室感があります。体を起こして、区画の仕切りを背もたれにできるため、居住性では最も優れていると感じました。

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トイレ(安藤昌季撮影)

 下段寝台は高さがないものの、頭上にクッションがあり、ハシゴを上り下りしなくて済むのは利点だと感じました。寝心地は上段と変わりません。

 ただ、公称180cmの区画なのに身長173cmの筆者で圧迫感があったので、許可を得て計測すると177.5cm。「図面では180cmなのですが、安全確保での設計変更で詰まったみたいですね。告知いたします」(広報担当者)とのことでした。

 なお、筆者が「2点式シートベルトは窮屈では」と尋ねると、「3点式シートベルトも考えたのですが、急停車で首が閉まる可能性があり、断念しました」と返答がありました。

 印象がまるで変った「ソメイユプロフォン」。広報担当者は「座席の改良は現在も進めておりますので、いずれ、さらに進化した『ソメイユプロフォン』を体験していただけると考えております」と話します。報道公開時に聞いた「本運行までに意見を取り入れて育てたい」とのコメントは、それが社交辞令ではないと感じた車庫訪問でした。

前回と全然違う! これが様変わりした「寝台バス」です(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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