「無料が終了」中央線グリーン車、たしかに空いてる… 実は身近にいた“強力なライバル”とは 東京駅で観察してみた
JR中央線快速電車で、2階建てグリーン車のサービスが始まりました。中央線は本数の多い路線ですが、電車が慌ただしく折り返す東京駅では“職人ワザ”が展開されています。ただ、同サービスには“強力なライバル”もいました。
スピーディーな清掃作業は職人技
2025年3月15日、JR中央線快速電車でグリーン車サービスがスタートしました。これまでの「無料お試し期間」が終わった現在、車内整備のための折り返し時間が短いと話題になっていた東京駅で、その様子を観察してみました。

●車内の清掃が行われる
東京駅をはじめとした折り返し駅では、清掃スタッフが車内整備をします。東京駅では到着時にグリーン車2両の各扉に1人ずつ計4人が待機。乗客の降車が終わると、すぐさまゴミ箱の袋の交換など車内の整備が行われます。したがって、これから乗る客は無料期間のように降車が終わったらすぐ乗るのではなく、案内があるまでドアの前で待機します。
●座席は自動で回転
中央線快速電車用のグリーン車では、短い折り返し時間での作業を軽減するために、普通列車用グリーン車としては初めて座席の自動回転機能を備えています。グリーン車サービス開始後はこの機能によって座席が回転するため、無料期間のように乗客自ら回転させる必要はありません。座席の向きがちぐはぐで後ろ向きのまま乗車するということも解消されました。
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折り返し整備は、平日の18時台で各電車とも概ね55秒?65秒ほどで完了し、発車時刻に支障することはありませんでした。座席は1列おきに自動で回転してあっという間に向きが変わり、なかなか見応えがあります。
また、清掃スタッフそれぞれの担当内容は綿密に決まっていると思われますが、限られた短い時間で車内を確認するフォーメーション、自動回転しない平屋部の座席回転作業などはまさに職人技。定時運行は人の手で支えられていることを実感します。
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