あれ、12両になったはずでは…? グリーン車サービス控えても10両が混在 ナゾのJR中央線快速
JR中央線快速ではまもなく、グリーン車のサービスが開始されます。列車は従来の10両編成にグリーン車2両を連結し12両に。なお増結作業終了後も、10両編成のままだった列車がありました。
グリーン車の連結は2月に終了
JR中央線快速では、2025年3月15日(土)からグリーン車のサービスが始まります。これに先立ち、2024年10月13日からグリーン車2両を連結した12両編成の運転が始まり、グリーン車のサービス開始まではグリーン料金なしで乗車できる「グリーン車お試し期間」となっています。

グリーン車の連結は2025年2月末に完了しましたが、実は完了後も中央線快速では1週間ほど、10両編成の列車が走っていました。
中央線快速のグリーン車のサービスは、東京~大月・青梅間で実施されます。このため、まずは同線のほか直通列車が停車する青梅線の各駅でホームが延長され、12両編成の列車が停車できるように改修されました。
続いて車両が12両編成へ増結されました。使用されるE233系電車のうち、グリーン車を組み込む対象となったのは10両編成57本分で、グリーン車は114両(57本分×2両)製造されました。
57本もあると、グリーン車を一気に連結することは困難です。グリーン車の連結が本格化したのは2024年10月からで、全57本分の連結が完了するのに4か月かかっています。
連結作業は中央線快速の車両基地である豊田車両センター(東京都日野市)で行うだけでは間に合わず、房総方面の列車の車両基地である幕張車両センター(千葉県千葉市)や、東海道線(上野東京ライン)の車両基地でもある国府津車両センター(神奈川県小田原市)でも行われました。このため、各基地へ中央線快速の車両を回送したほか、新造したグリーン車をあらかじめ幕張車両センターや国府津車両センターに送り込み、疎開させる作業も行われました。
ちなみに、中央線快速で最初にグリーン車が連結されたのは2022年7月のことですが、2024年10月までは試運転などに使用され、営業運転は行いませんでした。
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