機体紛失=怒られる←探し回る方がキケンでしょ!「ドローン」巡る軍中央と現場の温度差

戦場において重要な地位を占めるまでになったドローン。果たしてこれは「消耗品」でしょうか「装備品」でしょうか。兵器としては圧倒的に安価であり、最前線へ投入されるために消耗も激しいですが、軍は装備品、すなわち財産と見るようです。

電動モーターにジャイロセンサー より扱いやすく

 ラジコン飛行機を飛ばしていると、機体をロスト(紛失)することは珍しくありません。もちろん大切な財産なので必死に捜索します。しかし地面に墜落していればまだしも、木の枝に引っかかるとなかなか発見できません。

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RQ-11レイヴン。アメリカ陸軍中隊レベルで配備される、手投げでも発進できる小型無人機だ。1機当たり3万5000ドル、システム全体で25万ドル(日本円で約3750万円)とされる(Public Affairs Alejandro Pena, Public domain, via Wikimedia Commons)

 筆者(PANZER編集部)のグループが飛行会をしていた場所は木が多く、捜索に備えてはしごや長い棒を準備していました。時には、墜落機を上空から捜索するためにドローンを飛ばしたことも。肝心の飛行よりもロスト機の回収に労力を費やすことさえあるほどですが、これもまたラジコン飛行機の醍醐味かもしれません。

 筆者がラジコン飛行機に手を出したのは、電池の能力向上によりラジコン機が扱いの簡単な電動モーター駆動となり、さらにジャイロセンサーによる姿勢自動制御機能も優れて非常に飛ばしやすくなったからです。これは、戦場でドローンが急速に普及した背景にも通じます。

 ウクライナ国防省は2025年までに、約450万機のFPV(一人称視点)ドローンを調達する計画を発表しています。その予算は26億ドル相当で、単純計算すると1機あたり約578ドル(約8万5000円)。趣味で飛ばすラジコン飛行機よりやや高い程度でしかなく、対戦車ミサイルはもちろん、砲弾を使う砲兵と比べてもコストパフォーマンスに優れています。

 こうしたFPVドローンは、大量生産して使い捨てされる「消耗品」として扱われます。無人機というより弾薬の一種という位置づけです。ラジコン飛行機を財産として扱う愛好家としては複雑な気分にもなりますが、最近はドローンを消耗品と割り切れない問題が浮上しています。

大失態のトラウマ 大嫌いな国に捕らえられたアメリカの無人機とは(写真)

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