北朝鮮製「空の目」ついに完成? キム・ジョンウンが視察する映像が公開 技術提供した国はどこなのか
グローバルホークっぽい機体も公開
IL-20情報収集機の鮮明な画像が公開
北朝鮮の国営メディアである朝鮮中央通信は2025年3月12日、同国で開発していた早期警戒管制機の詳細について明らかにしました。

これは、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が無人航空技術連合体と探知電子戦研究集団の国防科学研究事業を指導した際に、公開されたものです。
これまでも北朝鮮ではイリューシンIl-76と思われる機体に、早期警戒管制機用の回転装置を備えたアンテナである「レドーム(ロートドーム)」を装備している様子などが衛星写真などで明らかになっていました。
当初この機体は、ロシアからなんらかの技術協力があり開発されているとみられていましたが、3月初旬の衛星写真では、ドームの上部に白地で三角形のデザインが施されていることが確認できました。この白地の三角形は、今回キム・ジョンウン総書記が訪問した際の画像でも確認できます。
こうした様式のレドームはロシアにはなく、中国の早期警戒管制機に見られる特徴とのことで、決定的な証拠こそないものの、中国の影響を受けている可能性はあるとする専門家もいるようです。
早期警戒管制機は地平線に邪魔されず、地上レーダーよりもはるか遠距離を走査できます。航空機、船舶、車両、ミサイル、その他の飛翔体を長距離から探知し、友軍の戦闘機や攻撃機に情報を提供して指示することで、航空戦闘の指揮統制を行うことから「空の目」とも呼ばれています。
なお、キム・ジョンウン総書記が視察する画像には機内の様子も映し出されていましたが、当然モニターの映像などはぼかし処理がされていました。また、国籍マークなども表記されていませんでした。
さらに同機のほかにも、アメリカのRQ-4「グローバルホーク」のような無人機や、ロシアの「ランセット」のような自爆ドローンなどの画像が公開されました。
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