領土防衛の切り札だ!「長射程ミサイル」装備の新部隊が大分県に発足 改良モデルの姿も
近い将来、射程1000kmの新型ミサイルも配備予定。
新旧2種類の地対艦ミサイルを装備
大分県由布市の陸上自衛隊湯布院駐屯地で2025年3月30日(日)、第8地対艦ミサイル連隊の編成完結式が実施されました。

この部隊は、日本に侵攻しようとする敵国の艦船を遠距離から攻撃するのが任務で、部隊名にもなっている「地対艦ミサイル」を数多く装備しています。
「第8」と付けられているのが示す通り、連隊規模の部隊としては8番目に編成されており、九州・沖縄地域を担当区域として受け持つ陸上自衛隊西部方面隊の隷下では、第5、第7の両地対艦ミサイル連隊に次いで3番目の部隊となります。
第8地対艦ミサイル連隊は、すでに1週間ほど前の24日(月)に発足しています。そして、このたび本田太郎防衛副大臣が臨席するなか、改めて記念行事が挙行された次第です。
部隊規模は約300人で、連隊本部のほか、本部管理中隊と、第1から第3までの3個地対艦ミサイル中隊で編成されます。
主な装備は、地上発射型の国産対艦ミサイル「88式地対艦誘導弾」と、その発展型である「12式地対艦誘導弾」。式典でも2種類の地対艦ミサイルの発射装置や洋上の目標を探知・識別する捜索標定レーダー装置などが並べられていました。
また、今回の第8地対艦ミサイル連隊の新編によって、同じく湯布院駐屯地に所在する上級部隊の第2特科団は、陸上自衛隊最大の遠距離火力専門部隊になっています。
なお、陸上自衛隊は2026(令和7)年度から射程がおよそ1000kmにもなる改良型の地対艦誘導弾を導入する計画です。その過渡期のためか、グラウンドに並べられた12式地対艦誘導弾の発射装置のなかには、車体が新型に改められたものも複数見受けられました。
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