消滅前に乗ってみた! 東京‐京都の「レア高速バス」昼なのに快適 秘訣はシート配列にあり

夜行高速バスの折り返しを昼間に運行する「東海道昼特急」。東京~大阪間が主体ですが、「5号」だけは京都駅行きです。どのように利用されているのか、乗って確かめてみました。

夜行用バスを昼に楽しむということ

 2階建てバス乗車時はプライベートカーテンを展開している人が多く見られましたが、平屋だと精神的距離が違うのか、あまり使っている人を見かけません。

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「もっくる新城」の奥三河製麺で筆者はうどんを食べた(安藤昌季撮影)

 夜行用の車両だけに座席はゆったりしており、夜行では望めない景色を大きな窓から楽しめるのは昼行の大きな魅力です。ただ、朝早い東名高速は混雑していました。道路工事などもあり、速度は出せません。

 東名向ヶ丘バス停(川崎市)や、東名江田バス停(横浜市)などでは乗降がないまま、足柄パーキングエリア(静岡県御殿場市)には40分遅れの11時59分に到着。ここで初めて隣席の方から「プライベートカーテンを使ってもいいですか」と声をかけられました。

 12時24分着(41分遅れ)の東名御殿場バス停では2人が乗車し、バスタ新宿で乗って来なかった2人を除く座席が埋まってほぼ満員に。当日は富士山も綺麗に見えました。

 次の休憩地「もっくる新城」(愛知県新城市)に着いたのは14時18分(36分遅れ)。「もっくる新城」を出ると、しばらくして名古屋港を横断しましたが、この日は太平洋フェリーの豪華船「いしかり」が停泊し、その巨体を見せていました。

 16時13分、21分遅れで滋賀県甲賀市の甲南パーキングエリアに到着。ここでは15分休憩でした。

 甲南パーキングエリアからは大阪行きの昼特急と違うルートになります。京都市内は若干渋滞しており、京都駅に到着したのは17時24分でした。定刻の16時58分より26分遅れでしたが、夜行用の車両だけあって快適に過ごせました。

 様々ある東京~京都間の移動手段。あえて昼行の高速バスを選んでみると、思っていたよりも快適に移動することが可能かもしれません。特に昼行バスでその日のうちに京都入りし、1泊して朝から行動するのに有効です。筆者は京都駅から舞鶴に出る、という用途に使いました。

※一部修正しました(4月8日20時)

これが3列シートの「グラン昼特急5号」です(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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コメント

1件のコメント

  1. 自分も3月に乗りました。

    京都からハマスタのオープン戦観戦。

    往路はつつがなく、東名大和まで。

    途中3回休憩があり、停車時間も長いので、のんびり行くにはいいです。

    帰路は、東名大和30分遅れ、京都には1時間ちょい延着、鉄道と違い遅れは日常的なような案内でした。

    バスが変わり片側2席になるのは残念ですが、安いので仕方ないかなあ。

    新幹線も禁煙になったので、休憩時喫煙所に行けるのはありがたい。

    時間は3倍くらいかかりますが。