「秋田道240km」2025年度ついに全線開通へ 最後の区間“一応”の形で接続へ
秋田道を構成する国道7号バイパス「二ツ井今泉道路」の小繋IC~今泉IC間(ICはいずれも仮称)が、2025年度に開通予定です。
二ツ井今泉道路一部区間が開通へ
秋田道を構成する国道7号バイパス「二ツ井今泉道路」の小繋IC~今泉IC間(ICはいずれも仮称)が、2025年度に開通予定です。国土交通省が2025年度予算の中で、今年度の開通予定箇所に挙げています。

秋田道は、岩手県北上市を起点とし、秋田県の横手市・秋田市・能代市・大館市などを経由して、小坂町に至る高速道路です。
総延長は約242kmで、ルートは「C」の字を大きく描きます。起終点で東北道、途中で東北中央道や日本海東北道と接続し、広域の高速道路網を形成しています。北側の八竜ICから、未開通区間を挟んで小坂北ICまでは通行無料です。
2025年度に開通を控えているのは、「二ツ井今泉道路」の小繋IC~今泉IC間4.5kmです。能代市の国道7号二ツ井バイパス終点(道の駅ふたつい)から、北秋田市の翔鷹大橋にかけて、国道7号(現道)に並行する形でバイパスを整備します。この区間がつながると、秋田道は「ほぼ」全線開通となります。
秋田道で小繋IC~今泉IC間が開通すると、残るのは細かい改良箇所のみです。
二ツ井白神ICでは、秋田道本線と二ツ井バイパスを滑らかなカーブでつなげる事業が、2024年度開通の予定で進められてきました。しかし工事中に、法面に大きな亀裂が確認されたため、開通時期はいったん白紙となっています。
二ツ井バイパスで信号のある種梅入口交差点は、立体交差化の工事が進行中です。
二ツ井今泉道路の残り区間である今泉IC~蟹沢IC間1.4kmは、現道の翔鷹大橋を活用する計画でしたが、耐震性能が不足しており、かつ、橋が特殊構造で耐震補強に膨大な費用を要することから、並行して秋田道の橋を架けることに決まっています。
このように線形の悪いICや信号のある交差点などが残りますが、年度内には秋田道が一応の全線開通を迎えることになりそうです。
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