速ェ!! 「世界最速のモータースポーツ」そのヤバすぎる内容とは 今年姿変え“復活”へ

種目によっては時速800キロに達し「世界最速のモータースポーツ」とも称されるエアレース。この歴史に、新たな1ページが刻まれそうです。どのようなものなのでしょうか。

実はスピード感だけじゃない! レースは「技術の結晶」だ

 その危険性ゆえ、「ナショナル・チャンピオンシップ・エアレース」では事故が毎年のように起きています。1964年から2023年まで35人の尊い命が犠牲に。特に2011年のレースで起きた事故では操縦系統の故障により操縦不能になったP-51が観客席に墜落し、パイロットと観客10人が死亡する悲劇が起きてしまいました。

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「リノ・エア・レース」でフライトするP-51「マスタング」(画像:Reno Air Racing Association)。

 しかし、この事故の発生により、その年の競技こそ中止となったものの、翌年以降における同大会の中止・縮小の検討はありませんでした。この点はいかにも経験豊富な航空先進国らしい対応といえます。

 スピードばかりが取りざたされがちですが、実は同大会は、航空先進国の航空のプロたちによる、技術力の高さも試されているともいえるでしょう。

 古い軍用機を飛行可能な状態に復元してその状態を維持するには高度な技術を持った整備士が必要です。さらに第二次大戦機や軍用ジェット機の飛行資格を持った民間パイロットも多数確保しなければなりません。古い軍用機を航空機として登録できて飛行も可能な法体系が整備されているだけでなく、豊富な人的資源が伴ってはじめてエアレースが開催できるのです。

 つまり、大規模なエアレースが開催できることは航空先進国の証ともいえるわけです。日本が航空機産業の復活を目指すのなら、前述のような多くの要因を足元から充実させてゆくことが避けて通れないと筆者は考えます。

 さて、リノにおけるエアレースは2023年をもって終了しましたが、その後の開催地として複数の都市や空港が名乗りを上げていたことが発表されていました。そして、新しい開催地として選ばれたのはニューメキシコ州ロズウェルでした。この街はUFO事件でも有名なので航空ファンにとっては新たな聖地となりそうです。

 今年からそのロズウェルを舞台とした新たなエアレースの歴史が幕を開けます。

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