「日本一危ない」東京の交差点が激変へ 六ツ又が「五ツ又」に!? 隣に高層ビルが建つとさらに変わる?

“日本一危ない交差点”が、周囲を含めて変わろうとしています。

人身事故が年19件発生

“日本一危ない交差点”が、周囲を含めて変わろうとしています。国土交通省の東京国道事務所が2023年度から、国道254号「池袋六ツ又陸橋」交差点の改良事業を進めています。2025年度は工事が実施される計画です。どのように変わるのでしょうか。

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人身事故件数で2024年度全国ワーストとなった池袋六ツ又陸橋交差点(乗りものニュース編集部撮影)。

 池袋駅の北東側に位置する池袋六ツ又陸橋は、国道254号の側道と都道305号(明治通り)、都道435号(環状5号線)、同441号(池袋大橋)、その他街路が交わる巨大な六差路です。

 国道と明治通りは幹線道路で、池袋の繁華街も近いことから交通量が多い一方で、上空には首都高、その下に国道と都道の本線が高架で通っているため、昼でも薄暗いうえ、交差点内に複数立つ巨大な橋脚がさらに見通しを悪くしています。

 日本損害保険協会が毎年発表している「全国交通事故多発交差点マップ」の東京都版では、事故件数ワースト交差点の常連で、2024年度(2023年統計)は、大阪の長居交差点と同じく人身事故19件で全国ワーストでした。

 東京国道事務所によると、交差点が大きいことで走行位置や停止位置が分かりにくく、横断歩道手前での追突事故、右折車と対向直進車との衝突事故が発生しているといいます。そこで、路面標示だけでなく、交差点形状の抜本的な見直しを図ります。

 大きな変更点が、交差点に交わる一部街路の廃止です。繁華街に通じる六つ又交番脇の街路などを一部廃止し、「五差路」に減らします。このほか一部交通島の撤去、横断歩道の位置変更・短縮などを行い、歩行者の動線も分かりやすくするなどして、事故の低減を図ります。

 ちなみにこの交差点に面する西側の「東池袋一丁目地区」は、大規模な再開発が進行中です。地上30階・地下3階の高層ビルを建設し、イベントホール、サブカルチャーの世界に触れる文化体験施設、そしてオフィスなどが入ります。

 ビルの周囲には交流空間「みどりの丘」を配置。線路沿いの遊歩道を「みどりのプロムナード」として再整備し、駅から計画地まで一体的な回遊空間を創出する計画です。

 現地はすでに雑居ビルの解体が進んでおり、バリケードで封鎖されている一角もあります。ビルの竣工予定は2028年です。今後、池袋東口の街並みや人の流れがさらに変わりそうです。

【日本一危ない】池袋六ツ又交差点と、再開発イメージを見る(地図と写真)

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コメント

2件のコメント

  1. > 繁華街に通じる六つ又交番脇の街路などを一部廃止し、「五差路」に減らします。

    上記の『六つ又交番脇の街路』は廃止されないと思います。つまり五叉路に減ることはなく六叉路のままかと。ご確認ください。

    ちなみにですが、上記より一つ西の街路(及びそれと直交する街路)が既に廃道となっています。

  2. 先ほどのコメントで誤記がありました。

    下記の通り訂正します。

     誤) もう一つ西の街路

     正) もう一つ北の街路