ぜ~ッたい渋滞してる!東京「元凶の交差点」6選 混まないワケがない!車多すぎ複雑すぎ“謎構造”を紐解く
東京23区とその周辺における交通渋滞は、特定の交差点から一定の方向に伸びる「線的な発生」がほとんどです。では、そうした交差点は何が原因で渋滞が発生するのでしょうか。交通量や交差点構造、信号の関係など複数の要因があります。
「なんで詰まってんの?」原因はだいたいアノ交差点
東京23区とその周辺は、鉄道やバスなどの公共交通機関が十分に整備されているとはいえ、やはり人口および物流量の多さゆえ、道路の渋滞が頻発します。とはいえ、都内の渋滞は、朝夕のラッシュ時をのぞけば、広い範囲で動かなくなる「面的な発生」より、特定の交差点から一定の方向に伸びる「線的な発生」がほとんどです。

ではそうした渋滞が目立つ交差点はどこで、またどういった理由で渋滞するのでしょか。代表的な「渋滞頻発交差点」を採り上げ、その理由を探ってみましょう。
環七通り内回り「大原」交差点(杉並区)
東京の一般道で屈指の交通量を誇る「環七通り」でも、とくに渋滞頻発交差点とされているのが、「甲州街道」と交わる「大原」交差点の内回りです。
ここは甲州街道下り方面に右折するクルマが多いため、交差点手前には約50mの右折レーンが確保され、合計4車線となっていますが、交通量の多い時間帯には右折待ちのクルマがオーバーフローし、その最後尾が直進車線との分流部を越えて、第3車線まで並んでしまうことも珍しくありません。
さらに第1車線は左折待ちのクルマが列を作ることもあり、直進できるのが実質的に第2車線のみとなり、通過に時間のかかる渋滞となってしまいます。
中山道(国道17号)下り「大和町」交差点(板橋区)
都心から埼玉方面に伸びる「中山道」下りは、豊島区「巣鴨四丁目」以北で広い路肩を持つ片側3車線が確保され、交通の流れは基本的に順調です。ただ板橋区内に入り、「環七通り」と交差する「大和町」交差点では、第1車線が左折レーンになり、直進が2車線に絞られるため、第2車線と第3車線にクルマが集まります。
さらにこの交差点手前が急な上り坂であること、第1車線で交差点ぎりぎりまで走って右に割り込むクルマがいることで、混雑時には青信号(直進矢印)で交差点を通過できるクルマが少なくなり、渋滞が発生します。
この交差点を迂回する適当なルートがないこともあり、第1車線が左折レーンになることを知らないドライバーが多く走る休日午後は、この渋滞が1km近くつながることもあります。
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