国産「空飛ぶクルマ」SKYDRIVEついに飛んだ! 実は“空のコンパクトカー”今後の展開は?

開幕が迫った大阪・関西万博。4月9日には開発が続けられていた国内メーカーSkyDriveの空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」が、いよいよお披露目されました。近い将来の「空の足」を担う存在の正体に迫ります。

国産機「SKYDRIVE」ついにお披露目

 2025年4月9日、国産の「空飛ぶクルマ」がついにそのベールを脱ぎました。

Large 20250410 01

拡大画像

デモ飛行を行ったSKYDRIVE(水野二千翔撮影)。

 愛知県豊田市に拠点を置く空飛ぶクルマメーカー・SkyDriveは、開発を続けていた空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SD-05)」を、大阪市夢洲の大阪・関西万博会場内に設けられた離着陸場「EXPO Vertiport(エキスポバーティポート)」で公開しました。なお、バーティポートとは「バーティカル(垂直)」と「ポート」を組み合わせた造語で、空飛ぶクルマ用の離着陸場を意味します。

 公式サイトによれば、SKYDRIVEの大きさは約11.5m×約11.3m×約3m(ローター含む)。操縦士1名と乗客2名の合計3名定員で、グローバルでみてもこの機体サイズで3人乗りはないといいます。機体上部には12枚のプロペラが搭載され、それぞれにモーターが接続されています。これはいくつかのプロペラが停止しても飛行を続けられるよう、安全に対する冗長性を高めるため。航続距離は約15km、飛行時間は20分程度です。

 エキスポバーティポートは万博会場の最西端の海に面した場所に設けられ、SKYDRIVEもそこに留め置かれました。初めて目の当たりにしたSKYDRIVEの実機は「かっこいい!」。流線型で丸みを帯びたキャビンは洗練された美しさを放っていました

 SkyDriveの福澤知浩代表取締役CEOはトヨタ自動車出身で、現在の同社では自動車業界・航空業界出身者の多くが開発に携わっています。機体のデザインにもカーデザイナーが参加しており、ただ飛ぶだけの工業製品ではなく、空力特性も踏まえた美麗なデザインを追求したそうです。

 これまで実物大モックアップも公開されていなかったため、実寸で機体を確認したのも初めて。競合する空飛ぶクルマと比較して、機体のコンパクトさを同社はアピールしますが、キャビンより外側に多数のプロペラがはみ出てる構造になっており、コンパクトさはあまり感じられませんでした。

 ただ、この構造も「3人乗りにするため、プロペラを置く場所や角度を数千通りの中から検討し、最もいい場所を見つけた結果」(福澤CEO)だといいます。

【こう飛ぶのか!】これが“空飛ぶコンパクトカー”です(写真)

最新記事

コメント

立石純一 へ返信する コメントをキャンセル

2件のコメント

  1. いったいいつまで「空飛ぶクルマ」なんて変な言葉をつかいつづけるのだろうか…。

    「Flying car」を何も考えずに訳したんだろうけど 、「car」って「カゴ」の部分の意味あいやろ。日本語の「車(くるま)」のことではない。「くるま」ってのは、車輪のついた乗り物のこと。

    たとえばエレベーターの箱でも「car」だし、飛行船のゴンドラでも「car」だが、日本人は「クルマ」とはいわんよね。

    それこそ「小型ヘリ」程度でいいんじゃないのかな。それとも回転翼以外のもあるのか?

  2. ゼロ戦より大きい、道路を走れるのか。