「世界初の独自開発超音速ジェット機」に施された“珍外装”、どんなもの? 実用旅客機ではいち早く「トレンド」に

超音速旅客機「オーバーチュア」の実用化を目指すアメリカのブームの実験機、「XB-1」が、新しい素材を機体に着けて飛んでいます。どのような効果があるのでしょうか。

なぜ民間航空で「超音速サメ肌外装機」はいなかった?

 今回、XB-1が試験を行ったのは、オーストラリアの企業が開発したフィルムでした。2024年秋以降、「世界初の独自開発超音速ジェット機」であるXB-1の機体後部下面の、一般の塗装が施されたか所と、塗装がされずチタン合金の部分それぞれに、面積が0.5平方mのリブレット加工が施されたフィルムが張られたのです。

Large 20250415 01
胴体の大部分にリブレット塗装が施されたJAL機(乗りものニュース編集部撮影)。

 リブレット加工は旅客機や軍用輸送機で試験は続いていますが、マッハを超えて飛ぶ民間機はほぼないため、超音速飛行での試験は行われていませんでした。このため、「かつてないスピードを出しながら環境に負担をかけない」ことを設計の主眼に挙げているブーム社の試験機、XB-1でのテストにつながったのです。

 XB-1は8回目の実験飛行から、リブレット加工をしたフィルムを張って臨みました。2025年1月と2月の第12回と第13回の実験飛行ではそれぞれマッハ1.122、1.18を出し、着陸後後、機体後部に張られたフィルムの状態を確認しましたが、目に見える劣化や機体表面からフィルムが浮き上がったなどの変化は確認されなかったということです。

 実際の超音速商業飛行は長時間、音速を超えて飛ぶため、リブレット加工にどれほど耐久性があるかは、より詳細で時間をかけた実験が必要です。それよりも日常的に飛ぶ旅客機の方で、機体全面にリブレット加工を施す際の費用や耐久性に加えて、フィルム加工と塗装のどちらが優れているかを確認していかなければならないでしょう。

 とはいえ、超音速商業飛行への期待は「コンコルド」の退役以降も根強くあります、今後、ブームがどのような実験を行うか、業界内で関心が寄せられています。

【画像】かっこよ!!! これがブーム社「21世紀のコンコルド」全貌です

Writer:

飛行機好きが高じて、旅客機・自衛隊機の別を問わず寄稿を続ける。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス