中国軍 北アフリカ国家と初訓練を実施 兵器アピールと共に影響力も拡大 アメリカのアフリカ戦略の変化も影響
アフリカでの影響力を強める中国軍。
エジプトとの空中訓練は今回が初
エジプト空軍は2025年4月20日、中国人民解放空軍(以下:中国空軍)との共同訓練「文明の鷲2025」を開始したと発表しました。

同訓練はエジプト空軍と中国空軍が行う初の空中訓練です。中国空軍は、ワディ・アブ・リシュ空軍基地に戦闘機、空中給油機、早期警戒管制機などを派遣。訓練は5月中旬まで実施されます。
エジプトメディアによると、この訓練は両軍間の実務協力を促進し、専門知識の交換と技能向上を目的とした共同航空出撃や、航空戦闘作戦の計画と管理にかかる訓練が含まれるとのことです。
こうした動きは、エジプトが中国製の戦闘機であるJ-10Cの購入を決定したことも背景にあるとされています。
また、アメリカのアフリカ戦略の変化が影響しているとの指摘も、一部メディアではされています。アフリカでのアメリカの影響力は年々減少しており、ドナルド・トランプ大統領は、アメリカアフリカ軍を解体し、ドイツに拠点を置くアメリカ欧州軍の下部組織に移管するなどの大規模な再編を検討しているという報道もあります。
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