知られざる日本代表たち「士官候補生のオリンピック」ご存じか? 国の威信かけたガチ勝負 まもなくスタート!(前編)

「士官候補生のオリンピック」と呼ばれる国際的な交流競技会、「サンドハースト競技会」が2025年5月頭にアメリカで始まります。日本からは防衛大学校の学生が参加します。出国直前の彼らを取材してきました。

体力だけじゃなく、チームの一体感も必須

 サンドハースト競技会の種目は、約15kgもの背嚢を背負って長距離を移動するラックマーチや、さまざまな種類の銃の部品が散らばった状態からスタートする銃の分解結合、戦闘中に発生した負傷者を敵を撃退しつつ安全なところまで移動させる第一線救護などです。ほかにも通信や手榴弾の投擲、射撃や夜間地図判読などバラエティに富んでおり、各チーム知恵と体力を振り絞ってゴールを目指します。

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2025年の「サンドハースト競技会」に参加する防大選抜の学生たち。男女混合で補欠を含めて13名で編成され、ここから11名が選出されて各種ミッションをこなして得点の合計で順位を競う(乗りものニュース編集部撮影)。

 防衛大学校では、まず前年9月から募集を開始し、50名もの応募者から、翌年2月までに素養調査、そして一次と二次、2回の選考を行ったのち、補欠者を含む13名の精鋭チームを結成します。そこからおよそ2か月の訓練期間を経て、毎年4月末に米本土ウエストポイントへ向け出国します。基本理念の中には「我々は、仲間を決して見捨てずに、飽くまで強くあるべく努力する」という項目があり、訓練の取材中も熱いパートナーシップを何度も目撃しました。

 見ているこちらまで思わず熱くなってしまうほど、気迫のぶつかり合いを感じる「サンドハースト」。ただでさえ厳しい防大生活、それに加えて同競技会向けの過酷すぎる訓練が追加されるというのに50名もの応募があるあたり、その人気が伺えるのではないでしょうか。

 防衛大学校の熱い競技といえば開校祭の棒倒しが有名ですが、「サンドハースト」はまた別の側面を持つ熱い青春のイチ競技だと言えるのかもしれません。だからこそ、私(たいらさおり:漫画家/デザイナー)としては、こちらにもぜひ注目して欲しいです。

 後編では、いよいよそのハードすぎる訓練の一部をお届けします。

【マンガで解説】まもなく開催!「サンドハースト競技会」とは?

Writer:

漫画家・デザイナー。夫のやこさん、娘のみーちゃんと暮らすのんきなオタク。海自にはまってからあれよあれよと人生が変わってしまった。著書「海自オタがうっかり『中の人』と結婚した件。(秀和システム)」「北海道民のオキテ(KADOKAWA中経出版)」各シリーズ発売中。

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