イケアやコストコ駐車場の坂を上りきって「よっこいしょブレーキ」すべき? 道路上では? 坂道の正しい上り方とは
大型ショッピングモール駐車場の急な坂道の頂上付近で減速するクルマ――。この行為は、安全上正しいものなのでしょうか。さまざまな坂道での正しい運転術について、専門家の方に解説していただきました。
駐車場の坂道を上りきったところで減速…実は正しい?
イケアやコストコなど、大型ショッピングモールの立体駐車場は急な坂道があるケースが多いです。こうした坂道はアクセルを踏んで、一気に上りきりたいところ。しかし、前方のクルマが頂上付近で「よっこいしょ」と減速すると、十分な車間距離を取っていたとしても、後続車は坂の途中で減速に付き合わされる場面があり、運転しにくく感じるケースもあります。

しかし、実はこの頂上付近の減速・徐行は“安全運転の基本”として推奨されているもので、正しい運転方法だったことを恥ずかしながら筆者は最近知りました。
一方、同じ坂道でも、高速道路などの緩やかな坂道を走る時は別の運転方法が推奨されていて、この辺の違いも、一般運転者に誤解を生じさせているようにも思います。
ここでは交通心理士で近畿大学物理工学部准教授の島崎 敢先生に、さまざまな坂道での正しい運転術について、詳しく解説していただきました。
冒頭で筆者が触れた「頂上付近で減速するクルマが前にいると、後続車が運転しにくく感じる」に対しての、島崎先生の解説です。
「立体駐車場やショッピングモールのような急な坂道において、頂上付近での減速や徐行は『安全運転の基本』として推奨される正しい運転方法です。実際に教習所の坂道コースでも、上り坂から平地に切り替わる際は徐行するよう指導されています」
この理由は、車両の構造上、急な坂道から平地に移行する際、車両の前部が持ち上がることで一時的に見通しが悪くなるためとのこと。前方の状況を確認するためには徐行が必要で、これは後続車の運転のしやすさ・しにくさよりも優先すべき安全運転の基本と言って良いということでした。
これは、低速トルクの乏しい「エンジン車」だけの話題ですね。
低速トルクの強いモーター駆動のevやhv車乗りには、懐かしい昔話ですわ。
エンジン車の人、こんなことより、地下駐車場出口でアクセル踏み込んで暴走すること無いようにしてくださいね。