東京なのに“ほぼ信号ナシ”も!? 都会の抜け道「川沿いロード」3選 首都高に負けない早さ!
東京23区内をクルマで早く移動できる「快走路」と呼べる一般道など、望むべくもありませんが、例外的に期待できる“地理的条件”があります。それが「川沿い」です。実際どんな道があるのでしょうか。
スイスイ快走路! でも“トラップ”多めな川沿いの道
東京都内、とくに23区内をクルマで走ると、どこもかしこも信号ばかりで「これなら自転車のほうがマシ!」と思う人も多いのではないでしょうか。実際「令和3年度 全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)」でも、東京23区の一般国道の「朝夕旅行速度(混雑時旅行速度)」は14.8km/hと、まさに“自転車なみ”です。
しかしその東京23区内にも、意外にスイスイ走れる、“使える道”があります。それは「川沿い」を走る道です。そんな“都会のバイパス”、およびそれに付随するルートを、使い道も含めご案内しましょう。
■東京都道449号線(新荒川堤防線)
都道449号は、北区志茂(実質的には足立区新田)から荒川右岸を走り、江東区東砂に至る道です。この449号のうち、スイスイ走れるのは「江北橋西詰」(正式交差点名なし)から「平成橋西詰」(同)の南行、約15kmです。日中の時間帯であれば約30分の所要時間で走破可能と、23区内の一般道での平均速度としては、優秀です。
ただこの道路のウィークポイントは、交差点がやや多く、時間帯によっては通過に時間がかかること。基本的には道路は堤防の一段下を並行して走るように作られていますが、荒川を渡る道路との交差点では堤防上まで上がり、十字路となるため、朝夕は混雑で交差点通過に時間がかかることがあります。
またもうひとつ難点を挙げるとすれば、「走り慣れ」が必要なことです。
そもそも景色が単調で、案内看板にも乏しいだけでなく、交差する道路によっては橋の下をくぐる“ショートカット”の道があったり、右折するには手前の道で川沿いから離れる必要があったりと、通行方法のバリエーションは多彩で、最初はカーナビの案内がなければ道迷いは確実です。
さらに北行は一方通行の関係で、川沿いから離れ大きく迂回しなければならないところもあります。そのため、ほぼひと続きで走れるのは南行きのみとなります。
ただし使いこなせば、いつも渋滞しがちな荒川の対岸を走る首都高速中央環状線(江北JCT-葛西JCT)と同じくらいの所要時間で、かつ通行料金のかからない代替路として機能します。
また途中の木根川橋(墨田区-葛飾区)で荒川、綾瀬川を渡り、つぎに紹介する都道450号と組み合わせると、環七通りや首都高中央環状線が混雑しているときの北区-江戸川区方面への短絡路としても活用できます。
この道路を何度か通行していますが「自転車通行不可」のところで自転車が走っていました。