「世界最大の旅客機」はどれだけの人を乗せたのか? 初飛行から20年…まさに超規格外!

総2階建ての客室構造を持つ大型旅客機。

ボーイング747に対抗したエアバスの大型旅客機

 エアバスは2025年4月27日、同社が製造するA380が初飛行から20周年を迎えたと発表しました。

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A380の一号機である飛行試験機MSN00(画像:エアバス)

 同社は「2005年4月27日のA380の初飛行から20周年にあたります。この注目すべき航空機は、エアバスの先駆者精神を体現しており、エアバスが民間航空の主要会社となる上で役立った新しい技術と設計を導入しています」と発表しています。

 A380が初飛行した飛行試験機MSN00は、フランスのトゥールーズにある最終組立工場のあるラニャック空港から飛び立ち、ドイツのハンブルクに到着。この初飛行時は世界最大の旅客機として、世界中で大きな話題となりました。

 同機の計画の始まりは、1990年代まで遡ります。ライバルであるボーイングでは、先んじて「ジャンボ・ジェット」と呼ばれる747シリーズが商業的にロングセラーを記録。A380はこれに対抗し、牙城を崩すべく作られたモデルとされています。

  全長73m、高さ24mの機体は総2階建てとし、キャパシティを上げることにより1席あたりの運用コストを下げることを狙いました。初飛行時の報道発表によると、A380は555席を搭載。別の資料では、747より35%多くの乗客を乗せることができ、1席あたりのコストが15%低く、騒音は747の半分に抑えられているとアピールしています。

 商用運航は2007年に開始し、エアバスによるとこれまで80万回以上のフライトで運航され、3億人以上の乗客を輸送してきたとのことです。

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