減らない高速の落下物 4分に1件発生、件数は5年間横ばい NEXCO西日本
NEXCO西日本が管内の高速道路における2015年度の落下物発生状況を発表。なかには重大事故につながり得るケースもあることから、走行中に落下物を発見したら通報をお願いしたいといいます。
過去には落下物が原因の死亡事故も発生
NEXCO西日本は2016年6月29日(水)、管内の高速道路における2015年度の落下物発生状況を発表しました。
年間では約13万1000件の落下物が発生。これは1日あたりおよそ360件、およそ4分に1件発生している計算になります。2011年度からの過去5年間、年間発生件数は13万5000件前後で推移しています。
落下物の内訳は「プラスチック・ビニール・布類(毛布やシート類)」が最も多く33%で、「自動車部品類(タイヤや自動車付属品等)」「木材類(角材やベニヤ等)」がこれに続きます。
過去5年間には、落下物が原因の死亡事故や重傷事故も発生。2012年には、九州道で前方の落下物に気付いたものの後方を確認せずに進路変更を行ったことによる死亡事故が、2014年には同じく九州道で、追越車線を走行中に対向車線から飛んできた落下物(輪止め)がフロントガラスを貫通し、助手席の同乗者を直撃して重傷を負わせた事故が発生しています。
NEXCO西日本では、「落下物は落とし主の責任」とし、高速道路の走行前や途中の休憩時などには積み荷をロープなどで固定するなど、落下防止措置をとることを呼びかけるとともに、落下物を発見した場合は料金所の係員や道路緊急ダイヤルなどへの通報をお願いしたいとしています。
【了】
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