「JR東海の新快速」代名詞的な車両ついに引退 「無料で速くて豪華」の衝撃から36年 特別ツアー開催
新たな金山駅の開業とほぼ同時にデビュー!
JR東海の在来線通勤車両として初の120km/h走行を実現
JR東海は2025年5月12日、間もなく引退する311系電車の貸し切りツアーを実施すると発表しました。

311系はJR東海の東海道本線における「新快速」の運転開始と快速の強化を目的として、1989(平成元)にデビュー。JR東海の在来線通勤列車では初めて最高速度120km/hを実現したほか、無料列車ながら転換クロスシートを備えた豪華な設備で登場しました。
同社によると、311系は2025年6月末で役目を終えるとのこと。そこで、これまでの感謝の気持ちを込め、引退までの花道を飾る取り組みとして5月30日(金)から特別装飾を実施します。
具体的には、311系4両編成2編成に対して同社社員がデザインした特別なヘッドマーク2種を掲出するほか、登場当時オレンジ色の帯にあしらわれていたJRマークを復刻します。また車内には、これまでの雄姿(走行写真など)を車内吊りポスターなどで掲出する予定です。
このほか、定期運用が終わった後の7月12日(土)には、車両解体場所までの回送、通称「廃車回送」に乗できる特別ツアーを実施します。行程は311系8両編成の専用団体列車で名古屋駅を出発、大垣車両区を経由して廃車車両留置場所から浜松駅へと向かいます。
通常の列車では走行しない線路や停車しないホームなどを経由するとしており、途中の車両留置場所では気笛吹鳴およびパンタグラフ下げも披露します。なお、廃車車両留置場所から浜松駅までは311系以外の回送列車で移動するとしています。
この特別ツアーはクラブツーリズムが販売するため、詳細は「クラブツーリズム鉄道部公式X」を見るか、クラブツーリズムへお問い合わせください。
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