中国オリジナル戦闘機が史上初の戦果!? ヒマラヤ至近で起きた空中戦 世界の兵器マーケットに影響 “大”な可能性
インドとパキスタンが互いに領有を主張するカシミールで2025年5月上旬、空中戦が起きました。このとき両国が投入したのはフランスと中国の戦闘機です。結果、中国製の戦闘機が初の戦果を挙げました。
中国機がフランス機を撃墜か
2025年5月8日、南アジアの空に再び火の粉が舞い上がりました。インドとパキスタンの対立は、両国が領有権を主張する山岳地帯カシミールをめぐって長きにわたり繰り返されてきました。しかし、このたび世界が注目したのは地上戦ではなく、空中戦でした。それも、フランスと中国の最新鋭戦闘機同士による初の直接交戦が発生したという点です。

空中戦の結果がどのようなものであったのかは情報が錯綜しており諸説あるものの、映像証拠付きの確実なものとしては、インド空軍の戦闘機「ラファール」が墜落したというものでしょう。
「ラファール」はフランスが誇る多用途戦闘機であり、インドが莫大な予算を投じて調達した最新鋭機です。これが撃墜されたとする情報が事実であれば、象徴的な意味は極めて大きいと言えます。しかも、その戦果を挙げたのが、パキスタン空軍の中国製J-10C戦闘機であるという点に世界中が注目したのです。このことが国際的な軍事バランスに与える衝撃は計り知れません。
J-10Cは、中国が独自開発した単発(エンジン1発)の戦闘機です。原型が初飛行したのは1998年であり、約30年のあいだに幾度も改良が加えられています。最新鋭のC型は、特にエアインテーク部における機体の大幅な再設計が行われ、またアクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーを搭載し、西側戦闘機と同等のセンサー能力を実現したと推測されることから、「ラファール」と比べても性能的にはほぼ拮抗しているでしょう。
では空中戦の勝負を分けたのは何であったのか。各国の関係者が注目しているのがJ-10Cに搭載されたと推察されるPL-15空対空ミサイルです。PL-15は中国が開発した長射程のアクティブ・レーダー誘導ミサイルであり、その射程はおおよそ200kmとも言われます。これは、墜落した「ラファール」が搭載していた空対空ミサイル「MICA」と比べると、その射程は約2倍にも達します。
コメント